大阪桐蔭、公式戦27連勝でV プロ注目コンビ前田完投!松尾特大23号!30連勝で近畿大会も制覇だ

[ 2022年5月18日 05:30 ]

春季高校野球大阪大会決勝   大阪桐蔭3-2履正社 ( 2022年5月17日    南港中央 )

<大阪桐蔭・履正社>大阪桐蔭の先発・前田は9回を投げ切り、2失点の力投を見せる(撮影・後藤 大輝)
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 大阪大会決勝が行われ、今春選抜を圧倒的な力で制した大阪桐蔭が履正社との接戦を制し、2年連続13度目の優勝。公式戦27連勝とし、春季近畿地区大会(5月21日開幕、紀三井寺公園野球場)への出場権を獲得した。同大会の組み合わせも発表され、22日に和歌山商(和歌山2位)と初戦で対戦する。

 大阪桐蔭が誇る投打の軸が価値ある働きで、春は16年決勝以来6年ぶりの顔合わせとなった宿命のライバル・履正社をねじ伏せた。今春選抜以来の対外試合登板となったエース格の前田悠伍(2年)が8安打2失点完投。息詰まる接戦も乗り越えた。

 「投げたくて投げたくて、ずっとベンチで待っていた。点を取られた次の回から、きっちり修正できた投球だったと思います」

 3回表に2点を先制され、一度は浮足立った左腕を救ったのは、女房役で今秋のドラフト候補にも挙がる主砲の松尾汐恩(3年)だった。その裏、打席に向かう前に「俺のホームラン見とけよ、打ってきたるわ!」と左腕に一発を予告。1死無走者で宣言通り左越えに高校通算23号となる特大ソロを放ち勇気づけると、前田は4回以降、わずか3安打投球で逆転を呼び込み「あのホームランで気持ちを切り替えられた。感謝しています」と最敬礼した。

 たかが1点差、されど1点差。松尾は言う。「こういう試合を勝ち抜いて、どんどん強くなっていくと思う。自分たちの本来の試合が今日、できたかなと思います」。近畿大会を制覇すれば、節目の公式戦30連勝。大目標の夏へ向かうステップにするためにも、ライバルたちを圧倒する。(北野 将市)

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県長浜市出身の16歳。古保利小2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にオリックスJr.に選出された。高月中では湖北ボーイズに所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表として世界一を経験。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。1メートル80、78キロ。左投げ左打ち。

 ◇松尾 汐恩(まつお・しおん)2004年(平16)7月6日生まれ、京都府精華町出身の17歳。川西小1年から野球を始め、精華中では京田辺ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年春から3季連続で甲子園出場。1メートル78、76キロ。右投げ右打ち。

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