ソフトバンク、沖縄で“ちむどんどん” 9回一挙5点逆転で連敗脱出

[ 2022年5月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-1西武 ( 2022年5月17日    那覇 )

<西・ソ>9回、上林の二失で生還した三走・柳田はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)               
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 ソフトバンクは17日、西武に5―1で逆転勝ちした。土壇場の9回に柳田悠岐外野手(33)の同点打、ジュリスベル・グラシアル内野手(36)の勝ち越し打などで一挙5点。剛腕・平良を攻略し、チームの連敗を3で止めた。11日の西武戦で無安打無得点を達成した東浜巨投手(31)は7回を2安打無失点に抑え、地元・沖縄のファンの声援に応えた。

 沖縄のソフトバンクファンが“ちむどんどん(地元の方言で胸がわくわく)”する場面は土壇場の9回にやって来た。0―0の8回に1点を先制された直後の攻撃。一挙5点を奪って逆転に成功だ。

 マウンドには試合前時点で防御率0・00の平良。制球が定まらなかった右腕を一気に攻めた。先頭から四死球で無死一、二塁とすると、柳田が1ストライクから2球目の156キロ直球を右前へと運んだ。先発・与座に対しては無安打で2三振と苦しんだ主将は「必死にバットを当てにいった。いいところに飛んでくれて良かった」と同点打を喜んだ。

 なおも無死一、二塁で続く4番・グラシアルが156キロ直球を詰まりながらも右前に運んで勝ち越し。「チャンスでの大事な打席だったから集中した。しっかりコンタクトできた」と決勝打に胸を張った。その後も今宮のスクイズなどで点を重ねた。

 藤本監督は9回に動いた。先頭に代打としてこの日今季初めて1軍昇格したデスパイネを起用。7球粘って選んだ四球からドラマが始まる。続く牧原大は送りバントの構えで死球。平良の動揺を逃さずに攻め立てた。15日までの最下位・日本ハムとの3連戦では柳田の2ランでの2得点のみで3連敗。眠っていた打線がようやく目を覚ました。

 軟投派の与座に手を焼いたが、剛腕・平良の攻略には成功。今季はロッテ佐々木朗、オリックス山本ら150キロを超える本格派と対戦を重ねてきた。指揮官は「(速球に対する慣れは)少しはあるよね。柳田もグラシアルもよく打った。平良から点を取ったのは自信になるのでは。勝ったのは凄く大きい」と声を弾ませた。今日も心躍る試合で沖縄のファンを熱狂させる。(井上 満夫)

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2022年5月18日のニュース