ソフトバンクの背番「39」尾形が初勝利 お立ち台で不意に本家尾形ばりに「サンキュー!」絶叫

[ 2022年4月5日 23:20 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―3オリックス ( 2022年4月5日    ペイペイD )

<ソ・オ1>プロ初勝利の尾形(左)とプロ1号本塁打の三森は記念ボールを手に笑顔(撮影・岡田 丈靖)  
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 画(え)的にうれし涙をほしがるテレビアナウンサーの誘導をよそに、男は不意に「サンキュー!」と自身の背番号を叫んだ。5日、開幕8連勝となったオリックス戦後のお立ち台。ソフトバンクの尾形崇斗(しゅうと)投手(22)が、0―2の2回からの2番手登板し2回1安打3四球零封。2回の攻撃で三森が逆転3ランを放ったため、5年目でうれしいプロ初勝利が転がり込んできた。

 「球数を使って迷惑をかけたが、三森さんが打って楽になりました。粘れてファンの皆様に感謝。(勝利球は)ご両親に渡したいと思います」。大観衆のリアクションをあえて聞きたいがために一言、一言を、多少ふざけ続けて余韻に浸った。

 宮城県出身右腕で背番号は「39」。同じ宮城県出身で、同姓のお笑いトリオ「パンサー」の立ち位置・右のボケ担当、尾形貴弘の持ちギャグ「サンキュー」つながりもあって「サンキュー尾形」で定着していた。初勝利の日に「3四球」を反省しつつ「3」つながりの三森に助けられた。

 2回先頭で太田にいきなり二塁打を浴びた。2死三塁でDH吉田正、杉本を連続四球で満塁となるもバレラを一ゴロに斬った。裏の回で味方が逆転に成功すると持ちギャグの「メンタル!」も生きた。

 「最後は割り切った。根気強く、何が起きても動じないぞと思って投げました。精神的に成長できたと思います」。45球と球数は要したが、オフは4部練習で徹底して走り込んできた。自慢のフィジカルに加えて心の成長も加わった。

 育成から支配下選手登録となったときに目標を掲げていた。地元宮城の楽天生命パークの楽天戦で勝って、パンサー尾形と2人で「サンキュー!」と叫ぶこと。ナイスキャラの尾形はアナウンサーの「勝利の味をかみしめてください」との問いに、まずは1人でペイペイドームの中心で持ちギャグを叫び、感謝を伝えていた。

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