広島・西川 G倒で再ダッシュだ 6連勝中の相手叩けば「こっちが乗っていける」

[ 2022年4月5日 05:30 ]

広島・西川
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 広島は5日から、本拠地で6連勝中の首位・巨人を迎え撃つ。破竹の開幕6連勝から一転、中日戦でまさかの同一カード3連敗を喫したものの、案じる必要はない。切り込み隊長の西川龍馬外野手(27)は「乗っているジャイアンツを叩けば、こっちが乗っていける」とナインの思いを代弁。G倒に貢献し、チームを再加速させる意気込みだ。

 名古屋で中日に競り負け、まさかの同一カード3連敗を喫した一夜明け。所用でマツダスタジアムを訪れた西川は「チームの雰囲気は全くの普通。まだ始まったばかり。10試合も消化していない。大誤算でしょ?」とし、白い歯をのぞかせた。

 下馬評が総じて低い今季。3連敗しても、開幕6連勝が効いて貯金は3つある。3カードを消化しただけとはいえ、広島に低評価を下したネット裏の諸氏にすれば「大誤算」に違いなく、笑って「誰も思っていなかったでしょ?」と続けた。

 チームに歩調を合わせるように、西川自身も当たりが止まる。開幕からの5試合で8打点を挙げ、打率・435と打ちまくったものの、以降の4試合はわずか1安打。打率は3割を切った。本人は、しかし、自らの状態を案じてはいない。

 「安打は出ていないけど、そんなに悪いとは思っていない。ボールも見えているしね」

 ここから――。

 長いシーズンは始まったばかり。3連敗したところで、チームの雰囲気は暗くなっていない。自身を含め、このままズルズル行かないのが大事…。示唆に富む言い回しの中に、切り込み隊長は再加速への思いを込める。

 「明日(5日)、(カード初戦で連勝を)止められたらベスト。ジャイアンツも乗っているから。そこを叩けば、こっちが乗っていける」

 G倒宣言。何しろ目下6連勝、開幕から8勝1敗と突っ走る首位が相手だ。本拠地の真っ赤な声援を背に受けて、巨人を叩けばチームは再び勢いに乗ることができる。当然、そのために果たすべき役割も心に刻む。

 「初回の先頭で出塁できれば。(2番の)キク(菊池涼)さんは何でもできるし、点に絡みやすくなるので」

 開幕の大誤算を閉幕時の大誤算たらしめるには、今季初対戦で首位を叩き、嫌な印象を植え付けることが不可欠。巧打の切り込み隊長が口火を切る。(江尾 卓也)

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2022年4月5日のニュース