西武のよくばり君・渡部どすこ~い!おかわり中村助言弾!今季13打席目で初安打も兼ねた

[ 2022年2月25日 05:30 ]

練習試合   西武2―2オリックス ( 2022年2月24日    SOKKEN )

<オ・西>4回2死、中越え本塁打をはなった渡部は笑顔で「どすこい」ポーズ。左は山川(撮影・中村 達也)
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 助言を授かり、難産の末の今季実戦初安打が生まれた。しかも、特大弾だ。2日前、西武の宿舎ホテルの食事会場。渡部は、憧れの中村から「またタイミングが遅くなっているぞ。早くしろ」と指摘された。ミートポイントが後ろになり、球に差し込まれていた。

 「振る勇気がなくなって、消極的になってしまっていた」。第1打席もワンバウンドの球に空振り三振。16日の今季初実戦から5試合12打席無安打となり、渡部は助言を思い出した。
 4回。「タイミングを早くしてどんどん振っていこう」と向かった。黒木の144キロの低めの直球に、始動を早めて「前ポイント」でさばいた。強いスイングですくい上げた打球は、バックスクリーンを直撃した。

 今季13打席目の待望の初安打が特大弾。「しっかり振れた。結果が出ず、アピールできていなかったので一本出て良かった」とうれしくて仕方がない。

 20年のドラフト1位。新人だった昨年は右足首痛でB班(2軍)スタートだった。今季はA班(1軍)スタートで、自身と同じ体重100キロ超えの中村、山川とキャンプで初めて同組でフリー打撃を行った。2人を見ながら気付いたのは、ヒットの延長が本塁打ではなく、常に本塁打を狙っていること。「ホームランを打つことがホームランを打つための練習なんだ…」と打撃練習でまねた。

 112キロの愛称「よくばり君」は、三塁でのレギュラー定着を狙う。早朝特守で指導し続けた辻監督は3度も「期待している」と言い「見事なホームラン」と称えた。本家の山川の目前で「どすこいポーズ」も披露した。「中村さん、山川さんみたいになりたい」。一、三塁、DHなら実現可能なヘビー級トリオを今季こそ実現させる。(神田 佑)

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2022年2月25日のニュース