オリックス ドラ5・池田 朝から連チャンで“猛打賞” 中嶋監督も評価「もう、いい戦力になっている」

[ 2022年2月25日 05:30 ]

練習試合   オリックス2-2西武 ( 2022年2月24日    宮崎・SOKKENスタジアム )

<球春みやざき、オ・西>9回2死一、二塁、右前に適時打を放った池田(撮影・中村 達也)
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 オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手(18=大阪桐蔭)が3月25日の開幕戦の相手となる西武との練習試合に途中出場し、1軍の対外試合では初適時打となる右前打を含む2打数2安打。午前中の紅白戦では左腕・田嶋から左前打を記録するなど、高卒ルーキーが開幕1軍への猛アピールに成功した。

 打席に立つたびに、期待感が膨らんでいく。池田が18歳離れした勝負強さも証明した。2点劣勢の9回2死一、二塁。1ストライクからの2球目、井上の外角スライダーにくらいつくと、バットを折られながらも右前へ落とす初適時打となった。

 「甘い球を1球で仕留めようと思っていました。ストライクをどんどん振っていけたし、それがいい結果につながったと思います」

 6回の守備から途中出場。8回の第1打席では、3ボール1ストライクから赤上の真ん中直球を見逃さず、右前へはじき返した。

 急激な成長曲線を描いている。22日ロッテ戦で二木と対戦した際には、追い込まれてから3度ファウルで粘ったが9球目で二飛。「プロの投手は投げミスが全然来ない」と主戦投手のレベルを体感。“追い込まれる前に甘い球を1球で仕留める”重要性を理解し、結果につなげた形だ。

 午前中に清武第2球場で行われた紅白戦では、左腕・田嶋から左前打を放っており“3安打”。「元々、西武戦には出る予定はなくて、紅白戦後に決まったのですが、いつでも、いけるように準備をしていました」。予定を変更させてまで西武戦に出場させたあたりからも、首脳陣の期待の高さがうかがえる。

 中嶋監督は「本当に大したもの。しっかりとコンタクトしてね。(他の選手には)刺激どころではないのではないですか。もう、いい戦力になっている」と高評価した。身長1メートル72の池田が、大きな存在感を放っている。 (湯澤 涼)

 ◇池田 陵真(いけだ・りょうま)2003年(平15)8月24日生まれ、大阪府出身の18歳。大阪桐蔭では2年夏の交流試合と3年春夏に甲子園出場。高校通算25本塁打。憧れの選手は高校の先輩にあたる西武・森友哉。1メートル72、85キロ。右投げ右打ち。

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