新庄監督の前で新人1号弾！　中日・鵜飼　ビシエドしのぐ打球速度で、左翼ネット最上部へ

練習試合   中日7－4日本ハム （ 2022年2月16日    沖縄・北谷 ）

＜中・日＞5回1死一塁、2ランを放つ鵜飼（撮影・高橋茂夫）
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　中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手（22＝駒大）が16日、日本ハムとの練習試合に「3番・左翼」で出場。5回の第3打席で対外試合の12球団新人一番乗りとなる130メートル弾を放つなど、2安打2打点の活躍で開幕スタメンをアピールした。

　「完璧だった。ボールもよく飛んだ。カットボールを我慢してうまく前でさばけた。1試合目で1本打ててよかった」

　自画自賛の一発は1点リードの5回1死一塁。日本ハム・生田目が投じた初球の真ん中高め142キロを、左翼芝生席後方の防球ネット最上部に突き刺した。初回も2死から西村の外角直球を左前打。これで紅白戦から3試合連続安打となり、10打数4安打の打率・400を誇る。

　昨年は12球団最少のチーム本塁打69本。石川昂とともに現れた待望の長距離砲だ。パワーはデータでも証明され、キャンプ中に弾道測定器で測定した打球速度は171キロ。新人ながら主砲のビシエドをもしのぐチームトップの数字をたたき出した。そのパワーに加え、積極性も魅力の一つ。この日も全4打席でファーストストライクを振っていった。

　新人の活躍に刺激を受けた打線は阿部、山下、溝脇にも一発が飛び出し4本塁打で快勝。初陣を勝利で飾った立浪監督は記念球を受け取り「（一番目立ったのは）鵜飼の本塁打。1打席目もヒット打ってますしね。非常に期待を感じさせるような雰囲気を持っている」と笑顔を見せた。

　「結果を出して使いたいと思われる選手になりたい」と鵜飼。地元・名古屋出身のスラッガーが強竜打線復活の起爆剤となる。　（中澤　智晴）

　◇鵜飼　航丞（うかい・こうすけ）1999年（平11）5月30日生まれ、愛知県名古屋市出身の22歳。中京大中京では3年夏に甲子園出場。高校通算56本塁打。駒大では1年春からベンチ入り。4年秋に東都大学リーグ記録に並ぶ4試合連続本塁打。1メートル82、100キロ。右投げ右打ち。