JR東日本・山田龍聖投手 伸びしろ十分「輝星世代」の最速153キロ腕

[ 2021年10月10日 05:30 ]

11日ドラフト会議 私マル注!サウスポー 今年は逸材ズラリ(5)

JR東日本の山田龍聖
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 JR東日本の最速153キロ左腕・山田龍聖投手(21)は高卒社会人選手のドラフト指名が解禁となる3年目の今年、主力投手となり評価は急上昇。11日はドラフト会議と都市対抗本戦出場が懸かる東京都の第3代表決定戦が重なるが「大会が終わるまで(ドラフトは)考えていない。結果を出して(評価に)つながっていけばいい」と勝利に一心だ。

 昨年は同じ左腕の伊藤将司がエースを務め、ドラフト2位で阪神入りした。既に8勝と即戦力の活躍を見せる先輩に「あの人はチームを勝たせていた。自分もそういう姿を見せたい」と背中を追う。

 制球力と多彩な変化球が武器の伊藤将とタイプは異なる。最速153キロの山田は、直球とスライダーで強気にストライクゾーンで勝負するスタイルが売り。入社時から5キロも最速がアップし「真っすぐの強さがストロングポイント」と胸を張る。

 高岡商(富山)では投手として2度の甲子園出場を果たした。3年時は吉田(現日本ハム)や小園(現広島)、藤原(現ロッテ)らと高校日本代表入り。ともに日の丸を背負った仲間がプロ野球の舞台で躍動する姿に「自分も負けたくない思いはある」と対抗心を隠そうとはしない。

 社会人投手だが高卒3年目で、大卒選手たちよりも1学年下。広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「若くて将来性もある」と評価する。左腕が豊作な今ドラフトで、伸びしろも十分な山田に熱視線が集まっている。(柳内 遼平)

 ◇山田 龍聖(やまだ・りゅうせい)2000年(平12)9月7日生まれ、富山県氷見市出身の21歳。小4で野球を始め、西條中では軟式野球部に所属。高岡商(富山)では2年夏と3年夏に甲子園出場。憧れの選手はDeNA・今永。1メートル83、78キロ。左投げ左打ち。

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