日本ハムがトレード組で3連勝! 木村&佐藤そろってヒーロー打

[ 2021年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1オリックス ( 2021年8月31日    札幌D )

<日・オ>写真に納まる木村(左)、佐藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは西武からトレード移籍した木村文紀外野手(32)と佐藤龍世内野手(24)がそろって効果的な適時打を放ち、オリックスに3―1で競り勝って今季最多タイ3連勝を飾った。2人並んでヒーローインタビューに臨み、本拠ファンに自己紹介。1軍昇格を目指して汗を流した西武2軍時代を忘れないためにアイブラックを付け続ける2人が、新天地で打線の起爆剤となっている。

 異例の火曜日のデーゲーム。札幌ドームには日差しを遮る屋根があるが、日焼けした木村と佐藤の顔にはアイブラックが塗られていた。2人で2軍で鍛錬していた時を忘れないための証。新天地での自己紹介も兼ねたヒーローインタビューを終え、顔を見合わせた2人はニコッと笑って両手でハイタッチした。

 お立ち台初見参でファンの心をつかんだ。父が白老町出身の木村は「1988年9月13日生まれ、おとめ座のO型です。木村文紀です」とちゃめっ気たっぷりに自己紹介して盛り上げた。佐藤はインタビュー中に出身地を白老町と勘違いされて質問され、インタビュアーに指摘しようか迷った揚げ句「厚岸町です」と訂正。さらに自己紹介で「(来年1月で)25歳になる佐藤龍世です。厚岸町出身です」と出身地を強調し、道産子ファンに売り込んだ。

 今季は打線低迷が最下位の一因。打撃を買われて移籍してきた2人が期待に応えた試合だった。佐藤は4回に移籍後初打点となる先制の左前打。移籍後12打席安打が生まれていなかった木村は、2―1の7回に初安打となる左越え二塁打で貴重な追加点を挙げた。木村はこれまでに犠飛で打点こそ挙げていたもの「安打を打てていなかったので苦しかった。この1本を機に波に乗っていけたら」と安どの表情。佐藤は「まさか同じ日に2人でヒーローインタビューを受けられるとは。忘れられない日になった」と感慨深げに話した。

 木村はアイブラックについて「これをやることで気持ちが入る」と話す。新天地で闘志をぎらつかせる2人に、栗山監督は「今日みたいに2人で勝てればうれしい」と目尻を下げた。取材対応を終え、移籍後初安打の記念球をベンチに忘れてきたことに気付いた木村と、木村より一足先に1軍昇格した際には、恥ずかしさもあって1人ではアイブラックを付けられなかったことを明かした佐藤。おちゃめさも併せ持つ2人が巻き返しの活力源になる。(東尾 洋樹)

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2021年9月1日のニュース