日本ハム・上沢 首位オリックスに今季最多135球!志願の7回10K1失点 「残り全部勝つ気持ちで」

[ 2021年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1オリックス ( 2021年8月31日    札幌D )

<日・オ>7回2死一塁、福田を見逃し三振に仕留め雄叫び上げる上沢(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・上沢が首位オリックスの打線を力で制圧した。6回を終えて116球を数えていたが、志願して7回も続投。「自分で言ったので、しっかり抑えないと。気合入れました」。残る力を振り絞るように一球ごとに声を上げ、この回3つのアウトを全て三振で奪った。球数は今季最多の135に達した。

 「火曜日をしっかり取れたらカードを勝ち越せる可能性が上がるし、1回でも多く投げることでブルペン陣の負担も減らせる」
 中8日と登板間隔を広げて6連戦初戦に配した首脳陣の意図をくむ7回1失点の力投。29日西武戦でプロ初完封した伊藤に追いつくチーム最多タイの8勝目をマークした。今季2度目の2桁で最多タイとなる10三振を奪い、同じく今季2度目の無四球投球を演じた。

 12球団の規定打席到達者で最も三振が少ない(試合前時点で23)吉田正からの2打席連続奪三振がハイライトだ。4回はカーブを2球見せた後の高めストレートを振らせ「あの高さを振るのは真っすぐがいいのか、(打者目線では)曲がる所が同じカーブが効いているのか」と自己分析。5回は「斜め上に伸びて曲がるイメージ」の高めカットボールを振らせた。同点とされた後の2死一、二塁のピンチを脱し、直後の野村の決勝打を呼んだ。

 「後半戦は真っすぐが自分の思った感じで投げられている」

 重要局面で狙って空振りを取れる力強さは、白星街道を予感させる。「これまで後半戦に前半戦より勝てたシーズンがない。尻上がりで、残り全部勝つ気持ちでいく」と宣言した。

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2021年9月1日のニュース