77億円男1号!楽天・カスティーヨ 来日31打席目で待望同点弾 連敗3で止めた

[ 2021年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天6-3ソフトバンク ( 2021年8月31日    ひなたサンマリンスタジアム宮崎 )

<ソ・楽>4回1死一塁、左中間に2ランを放つカスティーヨ(撮影・岡田 丈靖)
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 牛タンパワーと宮崎の夜風に押された打球が、左中間席に吸い込まれた。楽天・カスティーヨにとって待望の来日1号は、逆転された直後のチームを鼓舞する起死回生の同点弾だった。

 1―3の4回1死一塁。甘く入った146キロの直球を豪快に叩き「こういう打球を打つために練習してきた」と胸を張った。来日31打席目の記念弾で同点とすると5回に島内が決勝3ラン。チームの連敗は3で止まり、3位ながら首位と3・5ゲーム差に縮めた。

 石井監督はロッテに3連敗を喫した前カードで計2得点だった打線をテコ入れ。中軸の島内と浅村の打順を入れ替え、岡島に代えてカスティーヨを約2カ月ぶりに先発起用した。試合前時点で右投手に打率・118だったが「あまり数字は考えず、とにかくいってみようと思った」と抜てき。見事に的中した。

 キューバ出身で14年にレッドソックスと7年総額7250万ドル(当時約77億5750万円)の大型契約を結んだ男として注目されたが、4月23日の西武戦では来日初打席で左脇腹を痛めて離脱。復帰後も満足な数字を残せていない。それでも昼に2軍、夜は1軍の「親子ゲーム」もこなすなど努力。精力的に実戦感覚を養ってきた。

 コロナ禍で観光や外食はできないが、自室では母国の名産品の葉巻をたしなむのがリラックス方法。好きな日本食は「ギュータン!ウドン!」と即答する。「残り試合、とにかくチームの役に立ちたい」とカスティーヨ。強い思いを体現し、首位追走に貢献する。(重光 晋太郎)

 ◇ルスネイ・カスティーヨ 1987年7月9日生まれ、キューバ出身の34歳。13年12月に米国に亡命し、14年にレッドソックスと7年総額7250万ドル(当時約77億円)の大型契約。同年にメジャーデビューし、3年間で99試合に出場し打率.262、7本塁打、35打点、7盗塁。17年以降はメジャー出場はなく、3Aで通算467試合に出場し打率.293、42本塁打、217打点。今年1月に楽天と1年契約を結んだ。1メートル75、93キロ。右投げ右打ち。

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2021年9月1日のニュース