球速アップは永遠のテーマ 阪神・秋山は“夢の中でもフォームを模索する男”

[ 2021年5月27日 08:00 ]

交流戦   阪神3-2ロッテ ( 2021年5月26日    甲子園 )

<神・ロ>8回1失点と好投した秋山(撮影・北條 貴史)
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 【記者フリートーク】信念を感じるマウンドだった。最速は140キロ。130キロ台が大半を占めた“遅い直球”で、阪神・秋山は強力打線をねじ伏せていった。

 昨オフから球速アップをテーマに体幹トレーニングを増やし、踏み出す歩幅を6歩から6歩半に変更。春季キャンプでも連日のアーリーワークを欠かさなかった。ついには夢の中でも「歩幅広げたなら、足も高く上げないと」と模索する自分を見て、2日後の登板で試したことも。成果を待ったが、なかなか数字には表れなかった。

 「球速」は永遠のテーマなのかもしれない。それでも、右腕には抜群の制球力、独特の握りで投じるカーブなど直球をグレードアップする武器もある。理想と現実の間で懸命に腕を振る姿には人間味があふれる。新人時代から取材して今年で12年目になっても、まだまだ追いかけていきたい理由だ。(阪神担当・遠藤 礼)

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2021年5月27日のニュース