オリックス「ウルフ宮城」が開幕5連勝!!打ってはプロ初安打に投げては6回3失点と投打で躍動

[ 2021年5月27日 05:30 ]

交流戦   オリックス14-5DeNA ( 2021年5月26日    横浜 )

<D・オ>スタンドに向かってあいさつするオリックス・宮城(撮影・島崎忠彦)
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 24年ぶりの「スーパームーン&皆既月食」を迎えた夜、オリックス・宮城が投打で魅せた。“不敗の験担ぎ”として連勝記録とともに襟足を伸ばし続けた髪形は「ウルフヘア」。今季最速151キロを計測するなど“変身”し、6回3失点で開幕5連勝を飾った。

 「援護をたくさんもらったので、集中を切らさずに投げられたことが良かったです」

 立ち上がりから全開だった。初回1死から伊藤光を150キロ直球で、佐野を106キロカーブで連続空振り三振。4回にオースティンに特大弾を浴びても、崩れない。前夜本塁打の宮崎、ソトを2者連続空振り三振に斬った。

 高卒2年目で開幕から無傷5連勝は、03年寺原(ダイエー)の6連勝以来で、球団では史上初。左腕に限れば1953年阿部八郎(開幕10連勝)以来の快挙でも、2001年生まれとあって「1900年代に生きていないので、ちょっと分からないです」と天然!?回答ではにかんだ。

 打席でも全開だ。2―0の2回。大貫の内角低めカーブを中前へ。興南時代は通算5本塁打ながら巧打の4番。抜群の打撃センスを発揮し「良いところに抜けてくれたけど、その後が(3三振)…。警戒されちゃった。フォークも来てビックリした」と悔しがった。

 5勝はすべて敵地。次回登板を見込まれる6月2日の阪神戦も舞台は甲子園球場だけに快投&快打の再現に期待がかかる。「チームに貢献できる打撃を…、あっ、投球と打撃をしたいです」とまんざらでもない様子。投げて、打って、連勝も髪も伸ばし続ける。(湯澤 涼)

 《18年ぶり快進撃》高卒2年目の宮城(オ)が開幕5連勝。ドラフト制以降のオリックスでは、78年三浦広之(当時阪急=1年目)、18年山本(2年目)の各4連勝を抜く、高卒2年目以内の開幕最多連勝になった。また、他球団も含めた高卒2年目以内の開幕5連勝以上は、03年寺原隼人(ダイエー=2年目)の開幕6連勝以来18年ぶり。

 《6年ぶりオリ投手初打席初安打》2年目の宮城(オ)がプロ初打席の2回に中前打を放った。交流戦が始まった05年以降、オリックス投手のプロ初打席初安打は、15年に新人の山崎福が、6月5日の中日戦2回に中前打して以来6年ぶり2人目。宮城は19歳9カ月。10代投手の安打は05年以降では球団初。

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