【記者の目】清田契約解除 ロッテが不憫…35歳の大人に「ルール守りましょう」と教えないといけないのか

[ 2021年5月24日 05:30 ]

ロッテと契約解除となった清田
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 【記者の目】球団の発表文書には「改めて球団ルールの周知徹底を行うとともに、選手教育に尽力してまいります」と記されていた。

 清田は東洋大を経て日本を代表する大企業・NTT東日本に勤めた経験もある。そんな35歳の大人に「ルールを守りましょうね」「うそはいけませんよ」と教えないといけないのか。情けなく、球団が不憫(ふびん)にさえ感じる。

 今年初めの謹慎中、清田は、長期化するコロナ禍で負担を抱える人々への支援を目的とする基金に寄付を行った。1日の謹慎処分解除の際に、球団がわざわざ発表。復帰への親心だった。ただ、結果的にその対応が「甘かった」と言われても仕方がない。

 清田は1月の問題発覚時も、謹慎解除になった今月1日も、そして今回もメディアの前に立つことはなかった。次の道がどうあれ、事の重大さも実感せず、終わってしまうのではないだろうか。

 球団は昨オフ、清田と2年契約を結んだ。この日、球団は契約について「本人と結んでいる内容なので、詳細は答えられない」とした。35歳は自ら後始末することなく、ロッテを去った。(ロッテ担当・横市 勇)

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2021年5月24日のニュース