ソフトバンク・和田 7回途中1失点で3勝目 チームは3カード連続勝ち越しで堅首

[ 2021年5月24日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―2オリックス ( 2021年5月23日    ペイペイD )

<ソ・オ>3勝目を挙げた和田は岩崎(右)からウイニングボールを受け取る(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの和田毅投手(40)は23日、中10日で先発したオリックス戦で3勝目をマークした。左打者に内角スライダーを効果的に使うなど巧みな投球で6回1/3を4安打1失点。オリックスから球団別最多となる通算30勝目を挙げた。チームは2連勝で3カード連続の勝ち越し。首位を堅持し、25日からは得意としている交流戦に挑む。

 強気かつ、丁寧な和田が戻ってきた。中10日で先発し、自身4試合ぶりの3勝目。2回以降は走者を背負い続けたが、ひたすら粘った。

 「しっかりとインサイドに投げ切れた球がファウルだったり、詰まったゴロだったり。結果につながったのは良かった。直球に関しても前回、前々回よりいい感じで投げられたし、特に今日は気持ちを入れていった」

 「インスラ」が効いた。左打者の胸元からストライクゾーンに滑り込ませるスライダーでピンチの芽をつんでいった。3回無死一塁で福田、4回1死一塁では宗をいずれも内角スライダーで二ゴロ併殺に抑えた。見事な左打者封じを、工藤監督は「直球でもスライダーでもいい、内角に投げられるのが大事。粘りの投球だった」と称えた。

 4月21日の楽天戦以来、約1カ月ぶりに白星をつかんだ。最近3試合は5回4失点、5回5失点、4回2/3で6失点と先発の役目を果たせなかった。「申し訳ないし、悔しいし、迷惑かけてばかりだったので。わらにもすがる思いじゃないけど、何とかできるものは全部やろうと」。オープン戦中に新調した赤色のグラブを昨季までの黒色に戻し、7回途中まで4安打1失点。松田の提案だったという気分転換も功を奏した。

 これで球団別で最多となるオリックス戦30勝目となった。「自分が勝つことはチームが勝つこと。一つずつ増やしていけたら」。チームは首位をキープして2年ぶり開催の交流戦へ向かう。過去に最高勝率が8回と得意とする戦いへ弾みをつけた。

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2021年5月24日のニュース