数字が証明する梅バズーカの「抑止力」 圧倒的に少ない阪神・梅野の被盗塁企図数を考察する

[ 2021年4月27日 05:30 ]

阪神・梅野
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 阪神・梅野が、得点圏打率とともに断トツトップに君臨する“部門”がある。26日現在、チームが他球団に盗塁を企図された数は、わずか10と12球団で際立って少ない。梅野個人で見ると8で、15の木下拓(中日)、13の大城(巨人)、18の中村(ヤクルト)、16の戸柱(DeNA)、12の会沢(広島)と他球団の正捕手と比較しても一目瞭然。バズーカと称される強肩が抑止力となっていることはもちろん、クイックモーションなど投手との共同作業も光る。

 「今までより企図数は明らかに少ないと感じてます。作戦を敢行されないのは強みだと思う」。キャンプ中から投手には走者を背負った状況での間(ま)の変更や、目視でけん制する際の首の動きが一定にならないように呼びかけてきた。自身の盗塁阻止率は・125でも悲観しない確かな理由がここにある。

 「刺して貢献したい気持ちもあるけど、企図すらされないのはチームにもプラス」。

 たとえ出塁を許しても、一塁で足止めさせるバッテリーの“協力”が、リーグトップのチーム防御率2・71の安定感を支えている。(遠藤 礼)

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2021年4月27日のニュース