阪神　ロハス&アルカンタラ　あるでGWデビュー！　助っ人8人勢ぞろい　虎もゴールデンウイークや！

4日に来日したアルカンタラ（左）とロハスJr.（スポーツ朝鮮提供）
Photo By 提供写真

　ついに役者がそろった。阪神は5日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の入国制限のため来日が遅れていたメル・ロハス・ジュニア外野手（30）とラウル・アルカンタラ投手（28）が4日に入国したことを発表した。今後は14日間の隔離期間を経て、チームに合流できる。

　新加入の両助っ人は出国前と入国後にそれぞれ検査を受けて全て「陰性」。このまま順調なら、隔離期間後に2軍戦などに調整出場して、1軍昇格のタイミングをうかがうことになりそうだ。

　昨季の韓国KTで47本塁打、135打点で2冠王に輝いたロハスは、退団したボーアに代わる主砲候補として複数球団との争奪戦の末に獲得。昨年12月25日の契約合意時には「最も楽しみにしているのは、多くのファンのみなさんにお会いできること」と新天地デビューを心待ちにしていた。

　アルカンタラも韓国斗山で昨季20勝2敗という圧倒的な成績を残した最多勝右腕。獲得発表時に「タイガースのユニホームに袖を通してプレーすることに非常に興奮しています」とタテジマでの活躍を誓っていた。

　一方で昨季からの残留組ではマルテ、サンズが3、5番を担い、打線の中軸として活躍。先発のガンケルはチームで唯一、開幕2連勝を飾り、守護神のスアレスも絶対的な存在だ。2軍にはチェン、エドワーズも控え、両新助っ人もまずはハイレベルな外国人枠争いに加わることになる。

　ともに来日前から独自でトレーニングを積んでおり、隔離後の調整が無事に進めば、5月上旬のゴールデンウイークにもデビュー可能だ。ここまで6勝3敗で単独首位と好スタートを切った猛虎にとって、さらなる加速要素となることは間違いない。　（山添　晴治）

　◆メル・ロハス・ジュニア　1990年5月24日生まれ、米インディアナ州出身の30歳。10年のドラフト3巡目（全体84番目）でパイレーツと契約。メジャー経験はなく、17年6月から韓国・KTでプレー。20年本塁打と打点の2冠。韓国通算511試合、132本塁打、409打点、打率.321。大叔父はエクスポズなどで監督を務めたフェリペ・アルー。1メートル89、102キロ。右投げ両打ち。

　◆ラウル・アルカンタラ　1992年12月4日生まれ、ドミニカ共和国出身の28歳。09年にアマチュアFAとしてレッドソックスと契約。アスレチックス在籍の16年9月5日にメジャーデビューし、2年間で通算13試合2勝5敗、防御率7・19。19年韓国・KTに移籍。20年は斗山で最多勝と最高勝率。韓国通算58試合31勝13敗、防御率3・22。1メートル93、100キロ。右投げ右打ち。

　《昨年は投手、野手の一方4人に固定せず》阪神は昨季も助っ人8人態勢で、6月19日の開幕時点で投手のエドワーズ、スアレス、ガルシア、野手のマルテ、ボーアの5人を登録。入れ替え時に3人もしくは4人に減ることはあったが、基本は「投手3、野手2」または「投手2、野手3」で運用。投手、野手の一方を4人に固定することはなかった。また、先発メンバーに外国人投手と野手3人の4人がそろう起用もなかった。

　▽外国人の出場選手登録枠　19年までの規定は最大4人で、投手と野手どちらも最大3人まで。20年の特別ルールで5枠に拡大され、投手と野手が4人まで登録可能になった一方、「投手1野手4」もしくは「投手4野手1」を選んだ場合については「以降5人の登録を行う場合は、それ以外の人数の投手、野手の組み合わせは認めない」との特記事項があった。21年の特別ルールでは、この特記事項が廃止。なお、ベンチ入りは5人登録時も従来通り最大4人で投手、野手とも最大3人まで。

　《マルテ「ラパンパラ」タオル　6日から発売開始》
　マルテが本塁打した際に披露する弓を引くようなポーズ「ラパンパラ」をデザインしたフェースタオルが、6日に発売されることが決まった。自らデザイン監修に参加。球団を通じて「チームメートと喜びを分かち合うためにしているラパンパラポーズがデザインされた“めっちゃカッコイイ”タオルができて、本当にうれしく興奮している！　1本でも多くホームランを打てるように頑張るので、このタオルを掲げて応援してください」と呼びかけた。3月28日のヤクルト戦以来のアーチが待ち遠しい。