ソフトB・笠谷 4勝で4倍増「さらに頑張ろうという気持ちに」来季は2桁勝利目標

[ 2020年12月16日 05:30 ]

契約更改を終え笑顔で会見する笠谷(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの笠谷俊介投手(23)が15日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、550万円から4倍となる年俸2200万円でサインした。6年目の今季20試合に登板し、プロ初勝利を含む4勝を挙げ、3年ぶりのリーグ優勝に貢献。来季の目標に2桁勝利を掲げ、出番がなかったポストシーズンでの登板も熱望した。

 ペイペイドーム内の球団事務所では初めての契約更改交渉。プロ6年目で初めて1軍に定着し、4倍増となる年俸2200万円でサインした笠谷は満足顔で口を開いた。

 「評価してもらえてさらに頑張ろうという気持ちになれた。来年は先発ローテで回れるように。2桁勝利で優勝に貢献したい」

 今季キャリアハイの20試合に登板し、11試合に先発。7月17日のオリックス戦でのプロ初勝利など計4勝をマークし、先発でも3勝を挙げたが、先発する試合前は緊張から「食堂でうどんを食べるけど、麺2、3本しかすすれなかった」と振り返る。初先発は7月8日の楽天戦。2回7失点で降板しロッカーで号泣した。「そこから気持ちが出た。自分出さないと。自分を生かす球が増えてきた」。

 8月27日のオリックス戦で先発初勝利を挙げ、10月20日の日本ハム戦では自己最長6回を無失点に抑えるもポストシーズンでの出番なし。「シーズン通してやり切った感はない。来年はCSと(日本)シリーズまで投げられるように」と“完走”を誓った。

 「7、8回を投げないと勝ちパターンでの先発の仕事ではない。四球数も多かった。また和田さんのもとで勉強したい」。このオフも尊敬するベテラン左腕と自主トレを行う予定だが、師匠から先発ローテーションの1枠を奪う意気込みだ。5日のファンフェスタでのトークショーで共演し、バチバチに火花を散らした。「和田さんの枠を取りにいきたい。うどんも3~5本すする」と言うと、和田も「彼に引導を渡されるのならいいが、まだまだ渡さない」と張り合った。

 最速152キロの直球が武器だが“新球”の習得も目指す。「速く落ちる球でバットの芯をずらす。グチャグチャな球のイメージ」とチェンジアップを改良する。年間通して勝てる先発を目指す、笠谷の新たな挑戦が始まる。

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2020年12月16日のニュース