オリックス・由伸 イチロー以来の高卒5年目で大台突破 投手では最高額の1億5000万円

[ 2020年12月16日 05:30 ]

大幅アップで笑顔を見せる山本
Photo By 代表撮影

 オリックス・山本由伸投手(22)が15日、大阪市内の球団事務所で交渉し、6000万円増の年俸1億5000万円で契約を更改した。5年目年俸としては球団では今季の吉田正(2億円)、96年イチロー(1億6000万円)に次ぎ、投手では最高額。1億円到達は球団では今季4年目の山岡(1億円)に次ぐ2位タイで、高卒入団ではイチローに並ぶ最速だ。

 「しっかり、投げたことに関して評価してもらいました」

 18試合で自己最多に並ぶ8勝(4敗)を挙げ、149奪三振でソフトバンク・千賀と並び最多奪三振のタイトルを獲得した。防御率2・20は千賀に次ぐリーグ2位。上半身のコンディション不良で離脱した最終盤を除いて先発陣の柱を担った。

 昨季の最優秀防御率から2年連続タイトルホルダーとなっても、求める理想は高い。昨オフも掲げた先発投手の主要4部門のタイトル総なめへ「もちろん(狙う)」と断言。最多勝、勝率第1位、最多奪三振、最優秀防御率の独占は2リーグ制以降では江川卓、斉藤和巳ら8人だけ。実現すれば「4冠投手」は球団史上初めてだ。

 「いい投手は毎試合いい投球をする。僕は波があるので、改善点はたくさんある。来年は1年ずっと絶好調でやっていきたい」

 強打者ぞろいのパ・リーグにおいてマウンドで見せ続ける存在感は圧倒的。球界No・1投手の称号は十分に手の届く目標と言っていい。「来年は12球団の中でも一番活躍できるように。それがチームのためになればと思います」。最後のリーグ優勝は96年。現行12球団で最も遠のいて久しい頂点をつかむには背番号18の力が欠かせない。(湯澤 涼)

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2020年12月16日のニュース