5年連続減俸の阪神・藤浪 4000万円減…3600万円減…“苦悩の契約更改”振り返る

[ 2020年12月16日 13:13 ]

2015年には、倍増となる年俸1億7000万円でサインし、豪勢なケーキを前にポーズを決めた藤浪だったが、ここ5年間は残念ながら減俸の連続
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 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が16日、西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、300万円ダウンとなる来季年俸6000万円でサインした(金額は全て推定)。これで5年連続の減俸。昨年まで4年間の藤浪の契約更改を振り返った。

 【2019年 8400万円→6300万円】
 今季0勝に終わった阪神・藤浪が契約更改に臨み、限度額いっぱいの2100万円ダウンとなる6300万円(金額はいずれも推定)でサインした。「不本意なシーズンだし、ダウンするのは当たり前。限度額いっぱいでした」。課題の制球難を克服することが出来ず、プロ入り初めて未勝利のまま終わったシーズン。3年連続のダウン評価を受け入れるしかない。「自分自身を見つめ直して、ブレずにやっていきたい。0勝に終わったけど、これを価値ある0勝につなげたい」と逆襲への大きなきっかけにする決意を見せた。

 【2018年 1億2000万円→8400万円】
 阪神・藤浪が契約更改に臨み、3600万円ダウンの8400万円でサイン。4年ぶりに1億円の大台を割り込んだ。「援護をもらったりする試合が多かったので、本来の自分のピッチングが完璧にできているわけではない」。完全復活を期した今季も1、2軍を行き来するなど5勝止まり。 ここ3年間は2桁勝利を逃し、「この年齢でこれだけ良い事も悪い事も経験することはなかなかない。そういう意味で、この経験をプラスにしていきたい」と話した。

 【2017年 1億6000万円→1億2000万円】
 阪神・藤浪が契約更改に臨み、4000万円ダウンの来季年俸1億2000万円(金額は推定)でサインした。今季は開幕から不振にあえぎ、キャリア最少の11試合登板、3勝5敗と不本意な形でシーズンを終えた。苦悩の1年を「技術的なところ。狂ったところで戻せなかった」と回顧。5月27日には不調では初の2軍降格となり、再昇格は8月中旬までずれ込み「今まで1軍でずっと投げていたので、自分のために何か調整するとかは、あまりなかった。自分自身と向き合う期間というか、良い時間を過ごした。今年の経験があったから、と言えるようにしたい」と話した。

 【2016年 1億7000万円→1億6000万円】
 阪神・藤浪が契約更改に臨み、1000万円ダウンの年俸1億6000万円(金額は推定)でサイン。プロ入り後初のダウン提示を受け、来季の目標にイニング増に定め、「200回近く、それ以上投げるのが目標。30登板で毎試合7回投げたとしたら210回。30登板というのは例年ないので、それ以上に投げないといけない」と、具体的に語った。プロ入り後初めて2桁勝利を逃し、「金額に関しては、(来年は)文句の付けようがないぐらいポンッと上げてもらえるような活躍をできれば」。会見中は白い歯は一切見せず、淡々と言葉をつないだ。

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2020年12月16日のニュース