巨人 42年ぶりウグイス嬢公募 日本一奪還へあなたの声が鍵を握る!?

[ 2020年12月16日 05:30 ]

ロッテの場内アナウンスを務める谷保恵美さん
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 補強番外編だ。巨人が15日、ウグイス嬢を募集すると発表した。球団では実に42年ぶりの同職公募。FAで獲得した梶谷、井納の入団会見翌日、新たな戦力補強に動きだした。

 9年ぶりの日本一へ向け、声の援軍にもフレッシュな力を求める。現在、ウグイス嬢を務めるのは77年から今季44年目を迎えた山中美和子さん(64)と、渡辺三保さん(62)。ともに経験40年以上のレジェンドになる。定年前は球団職員として事務などの仕事にも携わっていたが、定年後は専属ウグイス嬢として勤務。次世代の戦力発掘は急務だった。

 試合開催時の場内アナウンスだけでなく、キャンプ地ではファンと選手をつなぐ役割もある。ある年の沖縄キャンプでは「女性ファンの皆さん安心してください。今年も独身で那覇に戻ってきました、坂本勇人選手です」とアナウンス。時にはユーモアたっぷりに、チームとファンを一体化させる存在となっている。

 選考は18歳以上を対象に、書類審査を経てオーディション形式で実施。現役ウグイス嬢も審査員で参加する。採用後はレッスンや現場研修を経て、来年3月の教育リーグでデビューする予定だ。

 11日の感謝祭で原監督も「ファンの皆さまと一体となって戦えることを祈っています」と来季への抱負を語った。選手とファンをつなぐ美声の新戦力は、あなたかもしれない。(青森 正宣)

 ▽巨人ウグイス嬢募集要項 アナウンスなどの経験がある、もしくは勉強を行っている18歳以上が対象(学生不可。ただし21年3月卒業見込み可)。エントリーフォームに必要事項を記入し21年1月5日までに応募。選考は1次が書類、2次集団面接、最終が個人面接。報酬は1軍戦1試合4万円、2軍戦1試合1万5000円。問い合わせはメール(アドレス別掲)で「日テレイベンツ ジャイアンツウグイス嬢事務局採用担当」まで。

 ▽主な名物ウグイス嬢 ☆ロッテ・谷保恵美さん 球団広報室に所属する職員で、ZOZOマリンの場内アナウンスを担当。ロッテオリオンズ時代の90年入社、2年目の91年からアナウンス業務を任される。語尾を伸ばす選手紹介が名物で、日本一に輝いた05年に4番として活躍した「サブロ~~~!」コールは特に有名。今年は担当30周年で「谷保さん30周年記念ボイスラバーストラップ」も発売された。

 ☆西武・鈴木あずささん 球団事業部に所属する職員で、メットライフドームのアナウンスを担当。03年入社。04年から1軍のアナウンスを務め、現在はビジター球団のスタメン発表などを任される。本人の要望を受け、14年10月から始めた日本ハム・杉谷いじりが秀逸。今季も試合前のフリー打撃の際に「放送室からのディスタンスが原因で、杉谷選手の打球も大変控えめに見えております。本来の実力は、試合でお確かめください」などといじった。

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