巨人・岩隈 笑顔の引退セレモニー「これからも野球を通じて誰かを幸せにできる存在でありたい」

[ 2020年11月7日 21:26 ]

記念撮影する岩隈(中央)
Photo By 代表撮影

 今季限りで現役を引退する巨人・岩隈久志投手(39)が7日、東京ドームでのヤクルト戦終了後、引退セレモニーを行った。終始笑顔でマリナーズでチームメートだったヤクルト・青木、楽天でバッテリーも組んだ・嶋、巨人・菅野から花束を贈られ、その後、原監督自ら歩み寄り、一緒に記念撮影も行った。

 場内から拍手が送られる中、グラウンドへ歩いた岩隈は笑顔で一礼。「本日はこのような引退セレモニーを開いてくださった読売ジャイアンツの関係者の皆様、そしてヤクルトスワローズの皆様、球場に足を運んでくださったファンの皆様へ心より感謝を申し上げます」と話し始めた。さらに「本日を持ちまして21年間のプロ野球生活に幕を閉じます。21年間、素晴らしいチームメートに恵まれ、最高な野球人生を送ることが出来、感謝の思いでいっぱいです。ファンの皆さまのあたたかいご声援に何度もパワーをいただきました。本当にありがとうございました」と語り、家族にも感謝した。

 岩隈は近鉄、楽天、マリナーズで日米通算170勝を挙げたものの、17年9月に右肩を痛めた影響で、19年の巨人移籍後はリハビリ生活を送り、復活を目指したがかなわず「この2年間、ジャイアンツで1軍復帰することはできませんでしたが、現役最後にこのジャイアンツのユニホームを着でこの日を迎えられたことに幸せに感じています。これからも野球を通じて誰かを幸せにできる存在でありたいと思います。本当に21年間ありがとうございました」と語り、大きな拍手を浴びていた。

 ◆岩隈 久志(いわくま・ひさし)1981年(昭56)4月12日生まれ、東京都出身の39歳。堀越から99年ドラフト5位で近鉄入団。04年に15勝で最多勝。05年から創設1年目の楽天に所属し、08年に21勝4敗、防御率1.87。最多勝、最優秀防御率、最高勝率に加え、パ・リーグMVP、沢村賞に輝いた。12年に海外FA権を行使してマリナーズ移籍。15年には日本人メジャーリーガーでは2人目のノーヒットノーランを達成した。17年9月に右肩手術を受け、18年はマイナー契約。19年に巨人に移籍し、日本球界に復帰した。1メートル90、95キロ。右投げ右打ち。

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