コロナ禍でNGも…ヤクルト―広島 乱闘寸前で警告試合 青木死球 広島側“もう一発”でヒートアップ

[ 2020年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―13広島 ( 2020年10月3日    神宮 )

8回1死一塁、青木の死球をきっかけにもみ合う両軍ナイン 7(撮影・西尾 大助)
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 土曜日で子供の姿も多かった神宮球場に、悲しいヤジが響いた。発信源は広島が陣取る三塁側。「(死球を)もう一発!」というような趣旨の声が発せられた。これに反応して、ヤクルト側からも「もう一発はあかんやろう」と声が上がった。両軍が本塁付近に集まり、乱闘寸前のもみ合いとなった。

 0―13の一方的な展開で迎えた8回1死一塁だった。青木が菊池保から左ふくらはぎに死球を受けた。あまりの激痛に患部を押さえて倒れ込み、もん絶。トレーナーに肩を抱かれ、ベンチ裏に姿を消した。打席には続く山田哲。この場面で、2者連続死球を促すかのような言葉が飛んだ。

 輪の中で佐々岡監督と話した高津監督は、「詳しいことはね」と内容は明かさず。「勝負の世界で熱くなってプレーするのは当然のこと。じゃないとプロスポーツとして成り立っていかないと思う。しっかりとした常識だったり、作戦だったりの中でやっていかないといけない」と努めて冷静に振り返った。一方の佐々岡監督は「それはいろいろあること」とだけ語った。

 試合再開前には、小林和公球審が警告試合を宣告した。一触即発の状況で、コロナ禍で避けなければならない密集状態も生まれた。大敗のヤクルトはもちろん、大勝した広島にとっても後味の悪い試合となった。

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