指導者イチロー氏へ智弁和歌山がラブコール「ぜひとも来てもらいたい」

[ 2020年2月8日 05:30 ]

昨年12月、学生野球資格回復制度の研修会を受講したイチロー氏
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  昨年3月に現役引退したイチロー氏(46)が7日、日本学生野球協会から資格回復を認定された。これで大学、高校野球の直接指導が可能となった。

 同資格回復はプロ球団退団者が対象。イチロー氏は会長付特別補佐兼インストラクターとして現在もマリナーズに在籍しているが、野球界への功績やアマ選手の獲得に携わる立場ではないため、特例的に退団前の資格回復が認められた。

 これを受け、イチロー氏と親交のある智弁和歌山・藤田清司理事長(65)から早くもラブコールが届いた。藤田氏は「智弁和歌山の野球部を指導したいという話は(本人から)あった」と明かし、「ぜひとも来てもらいたい」と招へいに積極的だ。

 イチロー氏が智弁和歌山の試合を観戦したことがきっかけで縁が生まれ、昨年は同校を訪れ、12月には自身の草野球チームと同校の教職員チームで試合も行った。藤田氏は「うちには(兄弟校の)智弁学園もある。イチローさんの指導があるときは合同チームで教えてもらおうという考えを持っています」とプランも明かした。

 イチロー氏の母校・愛工大名電(愛知)も指導を熱望しており、「イチロー・コーチ」が引っ張りだこになるのは確実。イチロー氏の今後に引き続き注目が集まる。 

 ≪全国指導可能に≫イチロー氏は8日以降、母校の愛工大名電のほか、日本高野連に指導者登録すれば全国での指導が可能となる。U18や大学代表の監督、日本高野連など学生団体の会長や役員に就任することも可能だ。マリナーズに在籍中だが、オフの約4カ月間はシアトルを離れる生活。日本学生野球協会の内藤雅之理事は「(球団に)関わっていない期間は(学生と接触しても)良いのではという見解。今後は国内球団(在籍者)でも同様のケースが出てくるかもしれない」と述べた。

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2020年2月8日のニュース