楽天・松井“マルチ侍”で貢献誓う「使い勝手の良い選手に」

視察に訪れた稲葉日本代表監督と握手をかわす松井（撮影・白鳥　佳樹）
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　【東京五輪金へ　稲葉EYE】楽天・松井が「マルチ侍」になることを誓った。久米島キャンプを視察に訪れた侍ジャパンの稲葉監督から「しっかり見ているから頑張って」と声を掛けられた昨季のセーブ王。今季から先発に再転向するが「代表に選んでもらえれば、どこでもやる。先発の適性を証明できれば、使い勝手の良い選手になれる」と言い切った。

　先発と救援の両方の役割を担える投手の存在は、侍ジャパンに大きなメリットをもたらす。東京五輪はオープニングラウンドから勝ち続ければ決勝まで5試合だが途中で負けて勝ち上がると最大8試合を戦う。「負ければ試合数が多くなる。先発も多めに決めなければいけない」と稲葉監督。松井が先発として結果を残せばチームにとってオプションが増えることになる。

　松井はセットポジションからノーワインドアップに改造中。「投げるたびに状態は上がっている」と手応えを口にし、今後の実戦登板で理想に近づけていく。（重光　晋太郎）

　≪岸、浅村も注目≫稲葉監督は松井のほか、プレミア12に出場した岸、浅村に加え、則本昂、森原、高梨、辛島らに注目選手として言及した。ブルペンでは北京五輪で同僚だった涌井の投球を見守り「（侍ジャパンに）入りたそうな感じではありました。非常にうれしいこと。涌井投手も見ていきたい」。メジャー帰りの牧田とは外国人打者の特徴などを話し合い、「どういう投球スタイルになっているか、楽しみにしたい」と下手投げの投球にも期待した。