東尾修氏 西武ドラ1・宮川よ、打者の目線上下に動かす「縦の変化球」磨け

[ 2020年2月8日 08:38 ]

西武・西口コーチ(右)の横で打撃投手を務める宮川(撮影・尾崎 有希)
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 【東尾修 CHECK!】小雨が降る肌寒いコンディション。西武・宮川の投球は初めて見たが、社会人出身の即戦力投手らしいまとまりを感じた。フォームのバランスもいいし、直球にも力がある。ただ、この日はあくまでフリー打撃の登板。今後の紅白戦、オープン戦などで実際に打者の反応を見て、本人も自分の投球に何が必要かを感じるはずだ。

 宮川の身長1メートル77は私と同じ。プロ野球の世界では大きい方ではない。投げたボールに角度がつきにくい分、いかに打者の目線を上下に動かすかが必須となる。私は現役時代、シュートとスライダーを武器にしていたが、今のプロ野球は横の変化だけではなかなか通用しない。

 宮川は武器であるパワーカーブの他にフォークも持ち球。この縦の変化を磨くことがプロの世界で生き抜くためには必要だ。落ちる球を有効に使えば球数も減る。長いイニングを投げるためにも大切になる。

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2020年2月8日のニュース