日本ハム・石川直 上々の“初登板”ストッパー定着へ「順調に来ています」

[ 2020年2月8日 05:30 ]

打撃投手を務めた石川直(撮影・高橋茂夫)
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 守護神奪取へ順調なスタートだ。日本ハム・石川直也投手(23)が沖縄・名護キャンプ第2クール2日目の7日、フリー打撃に初登板。近藤健介外野手(26)を相手に21球を投げ、安打性の当たりを3本に抑えた。球速は最速145キロながら、変化球はカーブだけで上々の内容。ストッパーの座を狙う右腕にとって手応えのあるマウンドとなった。

 今キャンプ初めての実戦形式となるフリー打撃の登板を終えた石川直の表情には、安堵(あんど)とともに自信がのぞいていた。

 「感覚としては良かった。対バッターのイメージをつかみたかったので。(打者の)反応は初めてだったので分からないけど、順調に来ています」

 実戦に近づけた1カ所でのフリー打撃。主軸の近藤を相手に21球を投じた。安打性の当たりは3本だけ。ファウル6球、内野ゴロと飛球が7球、ボールは5球で、最速は145キロにとどまったが、力で押し込むシーンも見られた。フォークは投げずに変化球はカーブだけ。「ちゃんと(指に)掛かったカーブが(ストライク)ゾーンに行っていたので良かった。(直球も)高めはある程度、力があったと思う」。自身も納得の内容だった。

 期待された昨季はストッパーに定着しきれずに5セーブだけ。主にセットアッパーとして21ホールドを挙げたが、今季の有力な守護神候補の一人であることは確か。自主トレから遠投を多めに取り入れ、しっかり下半身を使った投球を心がけている。「とにかく意識するのは下半身。上半身を使わず球が行く感覚はある」。自主トレの成果もこの日の21球に表れていた。

 ただ、栗山監督はやや辛口評で「最初から“(ちゃんと)頼むよッ”という感じ。投げ方がね」と言った。実戦登板が入ってくる第3クール以降、いかにこの辛口評を変えていけるか。石川直は守護神の座へただひたむきに投げ続ける。(秋村 誠人)

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2020年2月8日のニュース