【京都】龍谷大平安がサヨナラでベスト8進出 158センチの小兵・長畑がサヨナラ打

[ 2019年7月17日 14:04 ]

第101回全国高校野球選手権 京都大会4回戦   龍谷大平安6X―5西城陽(10回サヨナラ) ( 2019年7月17日    わかさスタジアム京都 )

<京都大会 龍谷大平安・西城陽> 延長10回1死一、二塁、サヨナラ打を放った龍谷大平安・長畑 (撮影・後藤 大輝)  
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 2年連続での夏の甲子園出場を目指す龍谷大平安がサヨナラ勝ちでベスト8進出を決めた。1点ビハインドの9回1死2塁で1番・水谷祥平主将(3年)がこの3本目の安打を右前に放ち同点に追いつくと、10回1死一、二塁から長畑海飛外野手(3年)が左越え打を放ち、激戦に決着をつけた。投げては6回途中から救援したエース野澤秀伍投手(3年)が無安打投球でチームの反撃ムードを作り出した。

 あわや敗戦かという展開に蹴りをつけたのは、158センチの小兵だった。10回1死一、二塁で打席に立った長畑は「次の打者がピッチャー(野澤)だったので自分で決めにいくつもりでした」。1ボール2ストライクと追い込まれるも2球ファウルで粘り、6球目だった。インコース低めにきた直球をうまく合わせると、打球は左翼の後ろを越えた。高校では初めてというサヨナラ打でチームのベスト8進出に貢献。「ここで負けたら3年間やってきた意味がないので良かった」と胸をなで下ろした。

 春の選抜大会では無安打に終わっていたが、その後「球に振りまけないように、打撃の振りをコンパクトにするため」バットの長さを82センチから80センチに変更した。158センチと小柄ながらも「その分ピッチャーは投げづらいと思うし、死球の可能性も上がるので弱点をカバーできる」。1点劣勢の9回先頭では四球で出塁し、水谷の右前打で同点のホームを踏むなど、その小柄さを強みに変えてきた。

 原田英彦監督(59)も「小柄な分ガッツがある。目の色が違いましたからね」と賞賛した。今夏は「壊れないけど、おかしくなるかもしれない」と宣言していた原田監督だったが、9回に追いつくまで終始ビハインドの展開に「きょうは声が出なかった。この展開じゃ無理ですよ。課題はいっぱいありますが、勝てて良かったの一言ですね」とほっとした表情を浮かべた。「一回怒ったら寿命が2年ずつ縮まる。最後にお前たちが勝って、ほっとしたらリセットできるから頼むで」と選手に声をかけたという原田監督。薄氷の勝利で、ほっとできる2年連続の夏の甲子園出場まで後3勝に迫った。

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