【和歌山】智弁和歌山が3回戦進出 中谷監督、夏初勝利も苦笑い「若干、緊張」

[ 2019年7月17日 12:25 ]

第101回全国高校野球選手権 和歌山大会2回戦   智弁和歌山4―0和歌山南陵 ( 2019年7月17日    紀三井寺 )

<智弁和歌山・和歌山南陵> 2回、ランナーを一人出すも、しっかり抑え笑顔をみせる智弁和歌山・池田陽(撮影・平嶋 理子)     
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 今春選抜大会8強の智弁和歌山が盤石の試合運びで3回戦に進出した。昨年8月に就任した中谷仁監督(40)にとって、夏の大会初勝利。「経験豊富な彼ら(選手)も、僕も若干、緊張していた。周りが(夏は)違う、違うというから変に意識してしまった」と苦笑いだった。

 0―0の4回無死一、二塁、6番・東妻純平捕手(3年)の中越え2点三塁打で先制。終盤にも着実に得点を加えた。主将の黒川史陽内野手(3年)は「みんな緊張はあったと思う。でもそれを背負って、壁を乗り越えるために練習をしてきた」と胸を張った。

 一番の立役者は先発・池田陽佑投手(3年)だ。序盤は得点圏に走者を背負いながらの投球だったが、中盤以降は安定感抜群。今春近畿大会で最速149キロを計測した直球を軸に、相手打線に的を絞らせず、5安打11奪三振で完封した。立ち上がりこそ「めっちゃ緊張していました」と振り返るが、意外な方法で冷静さを取り戻した。

 「相手の応援で“ずっと夢を見て~”って歌があったので、それを歌っていました」

 ザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」を心の中で口ずさみ、落ち着いた。序盤は味方の援護がなかったが、それでも自分の投球を貫いてチームを勝利に導いた。

 中谷監督は初戦の先発投手について「悩みました」とするが「一番、経験のあるエースの池田陽」と決断。16日の練習に伝えた。信頼に応える投球を「言うことない。持っている能力を証明してくれた」と絶賛。初めての夏の聖地へ、信頼する選手達とともに一歩ずつ歩んでいく。

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