4回に血マメが…雄星 悔し5回6失点「このまま終われない」

[ 2018年10月18日 08:28 ]

パ・リーグCSファイナルS第1戦   西武4―10ソフトバンク ( 2018年10月17日    メットライフD )

<西・ソ>4回2死三塁、グラシアルに適時打を浴びて天を仰ぐ西武・菊池 (撮影・白鳥 佳樹) 
Photo By スポニチ

 試合後、球場に隣接する駐車場は暗闇に包まれていた。西武・菊池は、左手中指をおなかに何度も当てるように気にしながら歩いた。武器であるスライダーの制御力を低下させた血マメ。4回にエースを襲ったアクシデントだった。

 「あまり関係ないけど、指に掛かっている感じがなかった。初戦で(ソフトバンクの勢いを)止めるのが僕の役割だったと思うので、悔しいです」

 味方が2―1と逆転した直後の4回に5安打で5失点し、逆転を許した。スライダーに代わり、チェンジアップを多投したが、通算1勝13敗の天敵には通用しなかった。「あれ以上投げると(次の登板で)投げられなくなる」。辻監督は5回9安打6失点、104球での交代を決断した。今オフ、ポスティングシステムでのメジャー移籍が確実な左腕を、ヤンキースなど、メジャー5球団のスカウトも視察したが、不本意な投球に終わった。

 優勝したアドバンテージがあり、1勝1敗。最後までもつれれば中4日で第6戦に登板する。指揮官は「もちろんいかないといけない。不完全燃焼でしょ。燃え切っていないよ」と期待した。「このまま終われない。そのつもりで準備します」。エースの気持ちも一致した。(春川 英樹)

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月18日のニュース