阪神・岩貞 1カ月ぶり本拠でツバメ狩り期す「気を引き締めて」

[ 2018年8月28日 05:30 ]

キャッチボールを行う岩貞(撮影・北條 貴史)
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 33日ぶりに戻る本拠地で大逆襲の開始だ。阪神は約1カ月間の長期ロードを終え、28日から甲子園球場での6連戦を迎える。本拠地では開幕から16勝25敗1分けの苦戦。上位浮上には甲子園での“負債”を減らすことが絶対条件で、ヤクルト戦で先陣を務める岩貞祐太投手(26)も必勝を期した。

 高校球児たちの熱戦の余韻がほのかに残る甲子園で岩貞は大粒の汗を流した。炎天下での投手指名練習。約1カ月ぶりに帰ってきた本拠地で登板前日調整を終え、ツバメ狩りへの態勢を整えた。

 「久しぶりの甲子園というところでしっかり自分の投球でチームが勝てるように。気を引き締めていきたい」

 これで5戦連続で週頭の火曜日の先発。チームを勢いづけること、長いイニングを投げて中継ぎを温存させること。求められる条件が多い中で、今回は負の流れを断ち切ることも期待される。甲子園では7月9試合でも2勝7敗の苦戦を強いられ、開幕から16勝25敗1分けと大きく負け越している。久々の本拠地で持てる力を出し尽くす覚悟だ。

 「甲子園だからといって配球を変えたりできるほど器用さはないんで。捕手の配球を理解してピンチの時こそ冷静に投げたい」

 個人的には甲子園での登板は3勝3敗ながら防御率1・54の好内容。敵軍では3度目のトリプル3を狙い、30盗塁に王手をかける山田哲が好調だけに「走者を出してからの投球が1つのカギ。しっかりクイックを使って進塁、走塁をさせないように」と対策を口にした。

 残り36試合のうち甲子園が20試合を占め、本拠地借金9の完済には15勝5敗が求められる。「3勝1敗ペース」は高いハードルでも日本一のファンの後押しをラストスパートの原動力に変えられれば、不可能ではないはずだ。

 長期ロード最終戦だった26日の巨人戦では8回に一挙6得点する大逆転勝利。金本監督は「こういう勝ち方ができたので勢いに乗って地元でね。甲子園で勝っていないので、何とか勝てるようにやっていきます」と言った。聖地に帰還した猛虎がやるべきことは、はっきりしている。(山添 晴治)

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