阪神ロサリオ 止まらん5戦連続安打「自信持って打席に入れている」

[ 2018年7月25日 06:08 ]

セ・リーグ   阪神1―3広島 ( 2018年7月24日    甲子園 )

4回1死、左翼線二塁打を放ち、塁上で点を指差すロサリオ(撮影・北條 貴史)
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 甘く入った初球のカーブを迷わず振り抜いた。阪神・ロサリオが4回1死から痛烈に左翼線を破った一打は、チーム唯一の長打となる二塁打。敗戦の中、再昇格後は5戦連続安打とし、今までとは違うところを見せつけた。

 「いい感じでできいると思う。自信を持って打席に入れているし、この調子を保ちながらやりたい」

 18日の巨人戦で、6月1日の西武戦以来約1カ月半ぶりに1軍戦に復帰。その第4打席で左翼線二塁打を放ってから、全試合安打を記録している。しかもその間の7安打は、単打は1本で、二塁打と本塁打が3本ずつ。悔しい2軍調整期間を無駄にせず、最大の魅力である長打力を取り戻して帰ってきた。

 「楽しんでやる」気持ちが結果につながっている。元来は陽気なドミニカンながら、開幕から調子が上がらない試合が続くと日に日に周囲のプレッシャーがきつくなった。破格の年俸で迎えられた主砲の宿命とはいえ、一時は金本監督が「ちょっとメンタルが参っているわね」と指摘するほどに本来の姿を見失っていた。ファームで心身ともにリフレッシュし、野球を楽しむという原点を思い出したことが良薬となった。

 8回の第4打席は、上本のスーパープレーに阻まれ三ゴロになったが、三塁線への痛烈な打球だった。糸原から糸井まで4者連続三振を奪われていたフランスアのスライダーを強振。変化球への対応にも進境が見えるが「ストライクをしっかりミートすることだけを心掛けている。あまり難しいことは考えていないよ」と自然体を強調した。

 糸井、福留、ナバーロら他の中軸が左打者だけに、今季の打線に絶対に欠かせない右の大砲。このまま打ち続ければ、本来座るべき4番に復帰する日も近いはず。今日こそ、待望の甲子園初アーチでチームに勝利をもたらすと信じたい。 (山添 晴治)

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2018年7月25日のニュース