阪神・岩田、悔やまれる初回 意地の5回2失点「あれだけだった」

[ 2018年7月25日 08:20 ]

セ・リーグ   阪神1―3広島 ( 2018年7月24日    甲子園 )

初回無死一塁、菊池(左)に先制の2点本塁打を浴びる岩田(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 終わってみれば粘投も、悔いだけが残った。5回4安打2失点。阪神先発の岩田は試合後、悔しさをかみ殺すように言葉をつないだ。

 「あれ(初回)だけでした。その後は粘れたんで」

 立ち上がりに手痛い一発を食らった。初回、先頭の田中には制球定まらず四球を与えると、菊池に2球目に投じた直球を左翼スタンドへ運ばれる2ランを被弾。わずか8球で広島を勢いづかせる先制点を許した。

 4回1死一、三塁のピンチでは安部、石原を連続三振に斬るなど、2回以降は調子を取り戻し追加点を与えず。2点を追いかける展開で5回の打席で代打を送られた。「(2回からは)スコアボードにゼロを並べられた。試合は作れた」と手応えがあったのも事実だけに、何とももったいない初回だった。

 白星を届けたかった。この日は夏休みに恒例としている自身と同じ1型糖尿病患者と家族10組20人を試合に招待。昨年に続いて登板日と重なり、気合十分に力強い腕の振りを見せることはできた。

 今季初対戦だった首位・広島相手に力投も、今季初勝利はならず。来週は変則日程で4試合しかなく、登板機会の関係で登録を抹消される可能性もあるが、意地は見せた。次戦こそ白星をつかむ。 (遠藤 礼)

続きを表示

2018年7月25日のニュース