阪神 高山&糸原が明大魂きっと受け継ぐ

[ 2018年3月11日 05:30 ]

オープン戦   阪神2―2中日 ( 2018年3月10日    甲子園 )

<神・中>4回2死一、二塁、高山は右翼線適時二塁打を放つ
Photo By スポニチ

 背番号77とともに「明治魂」を背負った阪神の2人が躍動した。4回、貴重な追加点をたたき出したのは明大出身の糸原と高山だった。1死から糸原が中前打で突破口を開き、2死一、二塁から高山が笠原のカットボールを捉えて右翼線への適時二塁打。糸原を2点目の本塁で迎え入れた。

 高山にとってはオープン戦初打点。この試合の重みも感じ、「後輩として甲子園で結果を出せてよかったです」と神妙な顔つきだった。新人王を獲得した16年の秋には星野氏から「3年以内に首位打者を獲れ」と激励されながら3年目の今春は定位置争いの最中。昨年6月17日の楽天戦で右翼線二塁打を放った際に「二塁打でいいと思っている。うちの茂木なら三塁へ行っている」と報道陣を通じて消極姿勢をたしなめられたこともあり、成長した姿を見せたい思いは強い。

 糸原は7回2死満塁、9回2死一、二塁の好機で放った鋭い打球がいずれも好捕に阻まれ、結果的に1安打。「自分のスイングができているので継続してやりたい」とうなずき、星野氏の話題には「凄い方なので、後輩として頑張りたい」と背筋を伸ばした。

 明大出身で、星野監督時代に監督付き広報だった平田チーフ兼守備走塁コーチは「もっと、しっかりせいと思って(天国から)見ておられるんじゃないかな」と代弁。さらなる成長を見せることが供養になるだろう。

 ≪関西明大OB会20人声援≫明大の関西OB会の約20人が一塁側スタンドで故人をしのんだ。野球部のユニホームを着ての観戦。昨年12月1日に大阪市内で開かれた殿堂入りパーティーで会ったのが最後のOBが多く、年明けの急逝を今でも信じられない思いが強い。試合前に流れた大先輩の映像に見入り、試合では後輩になる高山や糸原に声援。夜は西宮市内で思い出話に花を咲かせた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月11日のニュース