ソフトB千賀“足癖”に首脳陣が苦言 倉野コーチ「投手として失格」

[ 2018年3月11日 06:30 ]

オープン戦   ソフトバンク3―3ロッテ ( 2018年3月10日    タマスタ筑後 )

<ソ・ロ>2回1死、平沢の打球を右足で止め、投ゴロに抑える千賀
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの千賀滉大投手(25)が10日、ロッテとのオープン戦に先発。4回4安打3失点(自責1)ながら、右打者の内角直球を意識的に多く投げ込むなど、シーズンを見据えた配球を試した。先発が決定している30日のオリックスとの開幕戦(ヤフオクドーム)へ向け、上々の仕上がりを見せた。

 オープン戦では今季初先発となった千賀のこの日のテーマは「右の内角攻め」だった。試合前に女房役の甲斐と話し合い、極端な配球で予定の4イニングを投げ切ることを確認した。

 3回1死二塁。右打者の3番・中村に対して、カウント1―1から4球連続で内角へ直球を投じた。最後はインローに148キロを決め、見逃し三振を奪った。「あそこはシーズンではできないような大胆な感じ」と、テーマ通りの投球に手応えをつかんだ。6者連続三振を奪った3日の侍ジャパン強化試合では外角中心の攻めだっただけに、甲斐は「今までと違うやり方。インサイドは大事だし、見せていかないと。元々、千賀は内角に行ける投手なので」とうなずいた。

 4回で4安打を許したが、最速は151キロを計測。110キロ前後のカーブも5球投じるなど、緩急も駆使した。16年に完成したタマスタ筑後で初めての1軍戦。「ここでやれたのは良かった」と、3113人で満員となる中、「内角」と「緩急」で収穫を得た。

 一方で、首脳陣から注意を受けるシーンもあった。2回に平沢の放った打球に右足を出して止めて投ゴロにした。打球を受けた右足首の状態を確認するため、1度ベンチ裏に下がった。その後は問題なく続投したが、倉野投手統括コーチは「投手として失格。当たりどころが悪ければ骨が折れることだってある。今後は許さない」と話し、工藤監督も「気持ちは分かるけど、やらない方がいい」と続けた。千賀は「癖なんです…。直さないといけない」と反省しきりだった。

 30日のオリックス戦では、育成選手出身では史上初の開幕投手を務める。シーズンまで残すオープン戦登板は2試合。「実戦も少ない。次にいい調整ができるように。いい形で30日を迎えたい」と引き締めた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月11日のニュース