大谷 あれれ6失点 スカウト指摘「DEAD ARMだ」

[ 2018年3月11日 05:30 ]

練習試合   エンゼルス―ティフアナ ( 2018年3月9日    テンピ )

<エンゼルス・ティフアナ>3回、ベンチへ引き揚げる大谷
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 実戦3度目の登板は乱調だった。メキシカンリーグのティフアナとの練習試合で3回6安打6失点。格下打線につかまったエンゼルスの大谷は、試合後の会見で冷静に現状を振り返った。

 「良いボールが増えてきているのは確かだけど、試合レベルで投げた時の引っかけ、抜け具合がはっきりしている」

 初回に先制ソロを浴びると、2回は課題が明確に見えた。1死二塁で8番アポダカへの4球目、フォークがワンバウンドとなって暴投。続く外角スライダーを右前に運ばれた。変化球が抜け、これを抑え込もうとすると引っかけた。

 6安打中、4本が外角球。抜けたり、引っかけたりした直後の甘い球を狙われた。大谷自身も「(滑る)ボールの違い、(急傾斜な)マウンドの違いに関してのアジャストは、慣れていない分遅い」と原因を分析した。

 視察したア・リーグのスカウトは大谷の蓄積疲労を指摘する。「投手だけをやっていてもこの時期は一番、疲れてくる。“DEAD ARM(疲れて腕が振れない)”だ」。過去2戦は97マイル(約156キロ)を計測したが、この日は95マイル(約153キロ)止まり。上体が早く開くことで自慢の直球はシュート回転し、本来の威力を欠いた。

 原因の一つが、ここまでオフがないメジャーキャンプの日程。「やっぱり毎日(試合が)あるのでそこが一番違う。慣れが必要」。試行錯誤は続くが、開幕まで残り2試合の調整登板がある。投打ともに結果が求められる時期にきている。 (柳原 直之)

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