清宮 OP戦15打席無安打 木製バットに苦戦「金属だったら…」

[ 2018年3月11日 05:50 ]

オープン戦   日本ハム10―7DeNA ( 2018年3月10日    鎌ケ谷 )

<日・D>8回1死、空振り三振に倒れる清宮
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 3878人の観衆からため息が漏れた。日本ハムのドラフト1位の清宮(早実)が「6番・一塁」でオープン戦2度目の先発出場も4打席凡退。これでオープン戦は6試合、15打席無安打となったが「調子が悪い感じはない。結果は出ていないけど気分も落ちてないです」と前を向いた。

 2年ぶりの鎌ケ谷でのオープン戦開催。1月の新人合同自主トレなどプロのスタートを切った場所だったが、左腕の石田が相手だった2、4回は空振り三振と一ゴロ。変則右腕の進藤と対戦した6回も中途半端なスイングで一ゴロだった。

 バットの操作性を高めるため、8回は横尾から自身より20〜30グラムも軽い約870グラムのバットを拝借。三嶋の前に空振り三振だったが、初球、2球目をファウルするなど積極性は戻った。木製バットへの対応に苦慮する18歳は「金属だったら(捉えている)なぁ、というのがいっぱいある」と心境を吐露した。2月28日と3月1日の国際交流試合、台湾・ラミゴ戦では2試合連続で二塁打を放っている。今はきっかけとなる1本がほしい。

 大谷(現エンゼルス)も新人だった13年はデビューから9打席無安打で3月17日の同球場での中日戦で10打席目の初安打が右越え弾だった。栗山監督は「学ばなければいけない形で打ち取られている。それを120%感じられるかどうか。それができる選手と信じている」と言った。

 「しっかりと(バットを)振ることはできた。続けたい」と清宮。11日の同戦も出場見込み。試行錯誤を次につなげていくことが大切になる。 (山田 忠範)

 《“プロの壁”を実感》今季オープン戦で10打席以上無安打は清宮(日)15打席、若林(巨)12打席、島田(神)、吉村(ソ)11打席の4人だけ。吉村以外の3人はルーキーで“プロの壁”を実感している。また、新外国人ではアルシア(日)が9打席、ドミンゲス(ロ)も8打席で無安打と対応に苦しんでいる。

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