オリドラ1田嶋 開幕ローテ当確 福良監督「十分、任せられる」

[ 2018年3月11日 05:30 ]

オープン戦   オリックス2―7巨人 ( 2018年3月10日    ほっと神戸 )

<オ・巨>5回3安打2失点と好投した田嶋
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 4回1死二塁。窮地で昨季35発のセ・リーグ本塁打王を打席に迎え、オリックスのドラフト1位・田嶋(JR東日本)はギアを上げた。直球主体で追い込んだ後の勝負球も直球だ。内角高めの狙いが真ん中へずれても球威で圧倒。ゲレーロを2打席連続の空振り三振に仕留めた。

 「自信になったというか、途中までゼロで抑えられたことは良かったです」

 初回の初対戦でも3球三振。全て直球、しかも全てを高めに配した。昨季の投手陣はソフトバンク・デスパイネに10被弾23打点、楽天・アマダーに7被弾20打点を献上するなど右の外国人打者に苦しめられた。本番では開幕2戦目に当たる31日のソフトバンク戦で最初の登板を見込まれ、デスパイネ斬りの予行演習は完了した。

 プロ仕様のチェンジアップも冴えた。「社会人時代は腕の振りが直球と全然違ったけど抑えてこれちゃったのですが、プロでは通用しない。直球と同じくらい腕を振っています」。改良した“新球”も効果的で3回までの完全投球を含む5回2失点4奪三振。最速は151キロまで伸び、福良監督を「(開幕ローテを)十分、任せられる」とうならせた。「最後はもったいなかったので修正したい」。社会人No.1左腕の前評判に偽りはない。(湯澤 涼)

 《ドラ2K―鈴木2軍降格》好投の田嶋とは対照的にドラフト2位右腕のK―鈴木(日立製作所)は2軍降格が決まった。6回1死二、三塁で救援。1回2/33失点、4安打3四球と精彩を欠いた。オープン戦は2試合で2回2/33失点。試合後に投手コーチらと話し合った福良監督は「下でやらせます。ブルペンからしっかり腕を振るようにやってきてほしい」と課題を与えた。

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2018年3月11日のニュース