オリ・ドラ1田嶋、上々50球 「6割くらい」で打者圧倒

[ 2018年2月9日 05:30 ]

シート打撃に登板し、好投を見せた田嶋
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 オリックスのドラフト1位、田嶋(JR東日本)が宮崎キャンプ第2クール最終日の8日にフリー打撃に初登板し、落ち着き払った投球を演じた。武田、杉本、ドラフト3位・福田(NTT東日本)に対する計49球は安定してストライクゾーンに収まり、ときおり右打者を内角球で差し込むなど芯で捉えられたのは7球程度だった。

 「打たせる気持ちで投げたので。その中でも外れた球が少なかったのはよかった。打撃投手は打たせるのが仕事ですから。(力は)6割くらいですね」

 普段のように振りかぶらなかった理由に新人とは思えない心の余裕がうかがえた。「打撃投手の時は全部セットポジションでやりますね。いちいちワインドアップをしていたら時間がかかるし、みなさんイライラしちゃうじゃないですか」。打者を気遣い、セットポジションからクイック気味に投球。カーブとチェンジアップも混ぜ、テンポもよかった。

 キャンプの過ごし方も新人離れしている。社会人時代の調整法を首脳陣に認められ、初日から休日以外はブルペンに皆勤。一日最多は84球で、既に計400球ほどに達し、「毎日の積み重ねで、真っすぐは指にかかっていい状態になってきている」とうなずいた。

 10日からの第3クール中に再びフリー打撃に投げ、紅白戦には15日以降の登板が見込まれる。「ここからヤマ場を作れれば。ブルペンでは200球まではいかないと思うけど、完投する試合を考えれば」。社会人No.1左腕の評判通り、先発陣の一角として期待される開幕への道筋は明確に描かれていた。(湯澤 涼)

 ≪ドラ2 K―鈴木も≫ドラフト2位のK―鈴木(日立製作所)もフリー打撃に初登板した。武田ら打者3人に対してカーブ、シュートを織り交ぜて46球。芯で捉えられたのは6球程度だった。「キャンプに入ってから一番真っすぐがよかったですね」。軸足の右足に体重を乗せる目的で2段モーションに取り組んでいて「昨日くらいから、しっくり来ている」と手応えを明かした。

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2018年2月9日のニュース