選手会キャンプ スコット・ボラス氏代理人の未契約選手は参加せず

[ 2018年2月9日 09:29 ]

代理人のスコット・ボラス氏 (AP)
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 大リーグ選手会は今季の所属が決まらないフリーエージェント(FA)選手のためのキャンプ開催を予定しているが、スコット・ボラス氏(65)が代理人を務めるFA選手に関しては、同キャンプに参加しないことが分かった。米国のNBCスポーツ(電子版)が8日に伝えた。

 今オフのFA市場はまれに見る動きの鈍さで、ダルビッシュをはじめ多くの選手が未契約の状態。敏腕代理人として知られるボラス氏の抱える選手も例外ではなく、サイ・ヤング右腕のジェーク・アリエッタや昨季に45本塁打をマークしたJ.D.マルチネスも今季の所属先が決まらない異常事態となっている。

 こうしたFA市場の停滞は、球団側が選手の補強に消極的であることが要因としてあるが、ボラス氏は勝つ姿勢を見せない球団側を「球界の“ガン”である」と強く非難。ある代理人は選手の春季キャンプボイコットもあり得ると球団側へ圧力をかけた。

 ボイコットこそ否定するも、選手会はFA選手との契約に前向きな姿勢を見せない球団側に渋い顔。選手をサポートする立場として独自のキャンプを開催する運びとなったが、ボラス氏は抱える選手をこのキャンプに参加させず、代わりに自身が運営するトレーニング施設で調整させる考えだという。

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2018年2月9日のニュース