阪神ドラ4島田、快足見せた!走者不利の状況で二盗成功

[ 2018年2月9日 05:30 ]

スチール練習で滑り込む島田
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 阪神のドラフト4位、島田(上武大)が盗塁阻止練習に走者役として参加し、韋駄天ぶりを発揮した。捕手は一塁走者が二盗を企図することが事前に分かっていて、投手もクイック投球するためにアウトになって普通の練習。走者にとっては“不利”な条件にもかかわらず、なんと3企図で2成功を収めた。

 「一瞬でクセを盗んだり、そういうのを早く見つけて自分の盗塁に生かしていかないと。今日はすべて際どいタイミングでしたが、スタートもスライディングもまだまだ全然。百発百中で決められる選手にならないと」

 実際に11人が参加して28企図のうち成功はわずか7度。2企図以上で2度の成功は4企図の植田と3企図の島田の2人だけだった。成功率はトップ。この結果には現役時代にトリプルスリーを達成した金本監督も驚きの声を上げた。

 「僕が就任してからキャンプでああいう練習をしていて。なかなかセーフにならないんだけどね。僕も現役の時、あの練習でほとんどセーフになったことがない。でも今の選手はセーフになる。怖がらず、失敗してもいいから、試合でもトライしてほしいね」

 50メートル走5秒75、30メートル走3秒88の俊足は本物だ。だから使いたくもなる。1軍捕手の肩を体感させるため、11日から始まる対外試合では島田を代走起用する可能性も示唆した。「勉強のためもあるし、1軍レベルの捕手の送球も経験させたいし。セーフと思っても送球の強さとコントロールでアウトになったりとか。プロはこんなんだと分かってほしい」。誰にも負けない武器を持つ虎の背番号53。開幕1軍へ、ひた走る。 (惟任 貴信)

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2018年2月9日のニュース