DeNA細川、パワー桁違い ラミ監督期待の“将来の侍4番候補”

[ 2018年2月9日 09:45 ]

特打で快音を響かせる細川
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 【大谷ロス俺が埋める NEWスター誕生(7)】 高卒2年目のDeNA・細川の豪快なスイングと強烈な打球は、見る人の心をわしづかみにする。この日のフリー打撃。打撃投手に登板した武藤の直球をいとも簡単にバックスクリーン最上部に直撃させた。

 自らの武器をよく理解している。「大きいのを打ってナンボ。当たれば飛ぶ。それが長所なので」。侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れた6日には昨季開幕投手の石田から左翼へ場外弾を放ち、稲葉監督から「非常にパワフルで力強い。楽しみな選手が出てきた。これからも見ていきたい」と絶賛された。

 1年目の昨季は最終盤に2試合出場し、高卒では史上初となるデビューから2試合連続本塁打を放った。2軍では10発を放つ一方で、114試合で182三振。裏を返せばそれだけバットを振っていた証拠でもある。今季は確実性の向上をテーマに掲げる。オフの自主トレでは、シーズン216安打のプロ野球記録保持者の西武・秋山に弟子入り。球界を代表するバットマンから「フライアウトになるのはいい。難しい球を狙わず、甘い球の打ち損じを減らせばいい」と助言された。

 細川が憧れているのは、WBCで侍ジャパンの主砲を担った先輩の筒香や日本ハム・中田といったスラッガーだ。「いずれ日本代表で4番を打つポテンシャルがある」とラミレス監督。19歳は近い将来、筒香、中田と肩を並べるスラッガーになる可能性を秘めている。 (重光 晋太郎)

 《番記者寸評 対左でスタメンも》 パワーは桁違い。将来的に4番を担える逸材は、右翼の定位置を梶谷と競う。対戦相手の先発が左投手であれば、左打者の梶谷との併用で常時、スタメン出場する可能性も。球界でも希少な右の大砲だけに覚醒に期待だ。

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2018年2月9日のニュース