広島・緒方監督謝罪「申し訳ない」…最後まで響いた救援左腕不在

[ 2017年10月25日 05:41 ]

セ・リーグCSファイナルS第5戦   広島3―9DeNA ( 2017年10月24日    マツダ )

<広・D>厳しい表情で選手交代を告げる緒方監督(左)
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 試合後、会見場に現れた広島・緒方監督の表情は硬かった。冷静な口ぶりで反省を言葉にする一方で、悔しさを隠そうとはしなかった。

 「今年こそ日本一をという期待に応えられず、本当に申し訳ないという気持ち。短期決戦の中で流れをつかめるような戦いをしないといけない。それが監督の采配というもの。自分の中でも悔しい」

 今季のレギュラーシーズンでは2度の4連敗が最多連敗だったが、CSファイナルSでまさかの4連敗。無念さがにじんだ。

 負けられない戦いの中で投手陣が誤算だった。3失点した先発・野村を3回限りで降板させ、今季一度も中継ぎ登板のなかった大瀬良を投入した。流れを引き戻すための勝負手だったが、筒香に2ランを浴びるなど1回2/3を3失点。勝敗の行方は決した。

 後続の投手も打ち込まれた。今シーズンのDeNA戦は28被本塁打。そのうち、マツダでは1本しか許していなかった。だが、この一戦だけで5被弾。勢いづいた相手打線を、止められなかった。

 CS5戦でのイニング途中での投手交代は、DeNAの計7度に対して2度のみ。救援の左投手不在により細かな継投が難しかった事情もあるが、投手交代が後手に回ったことがCSを通じて大きく響いた格好となった。「この経験をどう生かすか。短期決戦で勝ち上がれるように勉強していく。終わった瞬間から来シーズンへの戦いが始まっている」

 うつむいている時間はない。指揮官は最後に力を込めた。(柳澤 元紀)

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2017年10月25日のニュース