菅野「投手陣底上げの力に」小林とバッテリー賞コンビで引っ張る

[ 2017年10月25日 05:30 ]

2017年度プロ野球最優秀バッテリー賞

東京ドームMVP賞も受賞した菅野
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 3年前とは違う感情だ。喜びと同時に、巨人・菅野に湧いてきたのは使命感だった。

 「同い年の(小林)誠司とは(大学日本代表でチームメートだった)学生時代から思い入れもあるので、特別感慨深いです」。3月のWBCから全試合で小林とバッテリーを組み、自身2度目の受賞。14年に阿部と初受賞してから3年がたった。成長したエースは「ただ」と付け加え、「僕だけでなく巨人軍の他のピッチャーも(賞を)獲れるように、投手陣の底上げの力になりたい」と言った。

 今季は最優秀防御率(1・59)と最多勝の2冠。自身17勝、マイコラス14勝、田口13勝で貯金27ながら、チームは4位に沈んだ。3本柱以外の育成は急務。今オフのハワイ自主トレに宮国、桜井、畠を引き連れることを明かし「伝えられることは全て伝えていきたい。それがチーム全体の底上げになる」と一役買うことを誓った。

 この日は本拠地での活躍から「東京ドームMVP賞」も受賞。ダブルの喜びとなったが、目線はチームを向いていた。秋季キャンプで主将を任される小林とは「僕たちの代が若手を引っ張っていこう」と話し合っているという。「ピッチャーの底上げを図っていきたい。それが自分にとってもプレッシャーになる」と自覚を口にした。 (神田 佑)

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2017年10月25日のニュース