公立校・乙訓 春夏通じて初の聖地へ前進 1回戦コールド突破

[ 2017年10月25日 08:50 ]

秋季高校野球近畿大会1回戦   乙訓8―1神港学園(7回コールド) ( 2017年10月24日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

試合後、校歌を歌う乙訓の選手たち
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 来春選抜大会の重要な選考資料となる秋季地区大会が各地であり、近畿大会は大阪シティ信用金庫スタジアムで開幕。1回戦3試合が行われた。初出場の乙訓(京都1位)は神港学園(兵庫3位)に7回コールド勝ち。春夏通じて初の甲子園へ前進した。今春の選抜準優勝校・履正社(大阪2位)は智弁和歌山(和歌山1位)に敗戦。来春の選抜出場は絶望的となった。

 創部53年の公立校・乙訓が春夏通じて初の聖地へ前進だ。初回に4番・宮田康弘外野手(2年)の中前2点適時打で先制すると、3回は7連打に積極的な走塁を絡めて一挙6得点。流れを一気に引き寄せた。

 スリークオーターの左腕・富山太樹投手(2年)も躍動した。この日1回戦に出場した6校の投手の中では最速となる135キロを計測。ネット裏ではプロ球団のスカウトも視察する中、鋭いスライダーを要所で織り交ぜて9つの三振を奪った。今夏は1番を背負ったが、今大会の背番号は10。富山は「自分はエースではないですが、10番は10番なりの仕事があります」と汗をぬぐった。

 元プロの染田賢作氏が責任教師でベンチ入り。富山は「調整法や心構えを学んでいます」と感謝の心も忘れなかった。投打がかみ合う快勝劇。初の聖地へ期待は膨らむばかりだ。就任3年目の市川靖久監督(34)は「選手がしっかりと役割を果たしてくれた結果。先を見ず、一戦一戦戦いたい」と表情を引き締めた。

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2017年10月25日のニュース