広島 自慢の攻撃力“不発” 退団の石井打撃コーチ「悔しさしかない」

[ 2017年10月25日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルS第5戦   広島3―9DeNA ( 2017年10月24日    マツダ )

<広・D>3回1死一、三塁、打者・松山の時に重盗を試みるも、三走・菊池(右)が本塁タッチアウトに。捕手・嶺井
Photo By スポニチ

 本来の打力は影を潜めたまま、今季が終わりを告げた。CSファイナルS全5戦で得点はわずかに11。今季限りで退団する広島・石井打撃コーチは「悔しさしかない」と唇をかんだ。

 前夜同様、この日も最高の形で先制した。初回、3番・丸の右前先制打など、打線がつながり2得点。しかし後が続かない。2―3の3回1死一、三塁では一走・丸が遅れ気味にスタートを切り、一、二塁間に挟まれる間に三走・菊池が本塁を突いたが、本塁憤死。松山も三振に倒れており、同点機は一瞬でついえた。勝負手は不発に終わった。それでも緒方監督は「選手達は気を緩めることなくやってくれた」と淡々と話すのみだった。

 チーム打率・273、736得点は12球団トップ。ともにリーグ最多の152本塁打、112盗塁と高い攻撃力で88勝を挙げた。レギュラーシーズンでは圧倒的な力を見せつけたが、短期決戦は別物だった。石井コーチは「選手はこの悔しさを糧にしてほしい。一回り大きくなった姿をどこかで見られたら…」と最後は笑顔で赤いユニホームを脱いだ。

続きを表示

2017年10月25日のニュース