【名将イチ推しドラフト候補・社会人】JR東日本・田嶋 器用で粘り強く伸びる

[ 2017年10月24日 11:22 ]

JR東日本の田嶋
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 6日のプロ野球ドラフト会議まであと2日となった。早実・清宮幸太郎内野手(18)ら大型の高校生野手や、速球派の社会人投手が目立つ候補選手たち。横浜高前監督の渡辺元智氏(72)、明大の善波達也監督(55)、JR東日本の堀井哲也監督(55)にそれぞれの世代の注目選手を聞いた。 (取材・松井いつき、東尾洋樹)

 ◎社会人 JR東日本監督・堀井哲也氏

 JR東日本で一緒に戦った田嶋については何も心配していない。ここまで大きな故障がなかった。社会人の3年間でやりきれなかったことはたくさんあるが、それでもトップクラスの選手になった。変化球もまだまだ伸びるし、体づくりも7割くらい。1年目の夏にイチかバチかでフォーム改造に手をつけたが、彼は1日で理解し、1カ月後には150キロが出た。器用さと粘り強さを持っている選手。これからどこまでいくのか楽しみだ。

 社会人代表でフル回転した谷川(九州三菱自動車)は代表候補合宿をうちのグラウンドでやった時に見たが、切れと速さは屈指。うちの打者も良い投手だと言っていた。鈴木康平(日立製作所)は彼が国際武道大の時に1―0で完封された思い出があって。良い時は手がつけられない。鈴木博志(ヤマハ)は直接対戦したが、速球はもちろん、スライダーでもストライクを取れるようになった。

 野手では藤岡(トヨタ自動車)。肩が強く、送球が素晴らしかった。田中(日立製作所)は三拍子そろった好選手だ。兄(広輔、JR東日本―広島)よりバットコントロールは優れている。かつての谷佳知(元オリックス・巨人)みたいな選手になるんじゃないかと思う。

 ◆堀井 哲也(ほりい・てつや)1962年(昭37)1月31日、静岡県生まれ。韮山―慶大―三菱自動車川崎。三菱自動車岡崎監督を経て、05年にJR東日本監督に就任。11年都市対抗野球で優勝。14年まで日本代表コーチを務めた。十亀(西武)や田中(広島)らをプロへ輩出。

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