安藤コーチ“鬼軍曹宣言” 金本監督から厳命「厳しくしてくれ」

[ 2017年10月24日 06:28 ]

コーチ就任会見を終えた安藤氏
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 今季限りで現役引退して阪神の来季2軍育成コーチに就任が決まった安藤優也氏(39)と新井良太氏(34)が23日、西宮市内の球団事務所で会見し、それぞれ抱負を語った。

 優しき右腕が「鬼軍曹宣言」だ。2軍で育成コーチに就く安藤氏は金本監督から直々に「厳しく」と要望を受けたことを明かし、心を鬼にして若虎を鍛え上げる意気込みを口にした。

 「初めてのことなんで多少不安もあるけど、自分も勉強しながら若手と一緒に成長していきたい。コーチという立場に変わるので、そこは選手とは一線を引いて。金本監督には『厳しくしてくれ』と言われているんで、厳しくしていきたい」

 10日の引退登板から2週間。虎一筋で腕を振ってきた好投手が、背番号を16から86に変えて再びタテジマに袖を通すことになった。スーツ姿で臨んだ会見。強調したのは、若手と対話しながら技術、精神面を厳しく鍛え上げる覚悟だった。

 「今年ずっとファームで見ていたけど、いい球を投げる投手が多い。それをどうやって実戦で生かしていくかというのがテーマになってくる。そういう技術論とか精神論を教えていけたらなと思う」

 現役時代は温和な人柄と、徹底した自己管理が手本となり、若手の人望は厚かった。ただ、コーチという立場になった以上、言うべきことは言う。「厳しさにもいろいろある。練習内容だけじゃなく、取り組む姿勢とか礼儀とかもね」。きょう24日から甲子園球場で始まる秋季練習でコーチデビューする。

 先発、中継ぎ問わず16年間チームを支え続けた縁の下の力持ち。「安藤二世」を育成すべく、第2の猛虎人生をスタートさせる。 (山添 晴治)

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2017年10月24日のニュース