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「鳥」と「暗闇」の貴重体験…屋外だから起きるハプニングも野球の魅力

8月30日の楽天―西武戦 照明が落ちたKoboパーク宮城の上空を旋回する鳥の大群
Photo By スポニチ

 懐中電灯の光に照らされたいかりや長介の顔が、暗闇に浮かんでいた。幼い頃、楽しみにしていた「8時だヨ!全員集合」。84年6月6日の放送のオープンニングで突然、停電しテレビ画面が真っ暗になるハプニングが起きた。衝撃度が大きかっただけに、もう30年以上前の出来事だが鮮明に覚えている。

 Koboパーク宮城が真っ暗になった。それも試合中に、だ。8月30日。そう、謎の鳥の群れが襲来した楽天―西武戦の8回のあの試合だ。長い野球記者生活で、ナイターの試合中に照明が消えて球場が、暗闇に包まれた現場に遭遇したのは初めて。楽天・梨田監督も「現場で見ていた人はなかなか少なかったし、貴重なね」と振り返った。当日の観衆は2万2239人と発表されたが、雨と長い中断でおそらくハプニングの時に球場に残っていたファンの人たちはもう少し少なかっただろう。「鳥」と「暗闇」。本当に貴重な体験だった。

 選手の体調面や日程消化、興業面を考えればドーム球場での試合開催の有効性が高いのは当然だ。でも、個人的にはやはり、屋根のない、天然芝や土など自然の影響下のグラウンドで行われるのが面白い。風や芝、土の状態、雨が降れば雨でぬかるんだ足下への対応。デーゲームであれば日差しもそうだ。様々な条件を頭の片隅に入れながらプレーする選手の意図や、対応力を観察するのもまた、野球観戦の面白さといえる。今回のような思いがけないハプニングが起きるのも、屋外の方が確率が高い。

 さて、プロ野球は両リーグの首位がマジックを点灯させカウントダウンも大詰め。同時にCS出場と本拠地開催争いも佳境に入っている。セ・リーグは本拠が屋外&天然芝の広島、阪神が1、2位、3位のDeNAは屋外球場だ。ドーム球場の巨人は2位阪神に5・5差、3位・DeNAに2ゲーム差で4位だがまだ、本拠地CSの可能性は残っている。一方でパ・リーグは首位・ソフトバンク、2位の西武は本拠がドーム球場。屋外&天然芝の3位の楽天は、西武に1ゲーム差である。

 この秋のポストシーズンの舞台はそれぞれ自然か、ドームか…。もう鳥の襲来も停電もないだろうが、やはり本拠地開催は大事な要素。多くのチームが残り試合が20を切った。「後ろ、後ろ!」と追走されるチームを意識しながらの、順位争いが楽しみだ。(記者コラム 遊軍・春川英樹)

[ 2017年9月8日 09:30 ]

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