広島・九里 流れ呼ぶ2回完全 緒方監督「こちらに持ってきてくれた」

[ 2017年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6―4阪神 ( 2017年9月7日    マツダ )

<広・神>2番手で力投する九里
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 虎に完全に引導を渡した。広島は集中打で逆転し、リードを分厚いリリーフ陣が守り切る盤石の勝利。赤ヘル軍団の強さを象徴する、今季37度目の逆転勝利で優勝マジックを「8」に減らした。6連勝で貯金は今季最多を更新する「32」。クライマックス・シリーズ(CS)進出、さらに3年連続の阪神戦勝ち越しも決めた。

 前日にサヨナラ打を放った会沢から猛攻は幕を開けた。2―4の5回。会沢が右中間二塁打で出塁すると進塁打、四球で1死一、三塁とし、丸の右前打、松山の左犠飛で同点に追いついた。勝ち越し打は5日のサヨナラ男・安部だ。「上位の打者がつないでくれて、それを無駄にしないようにという思いで打席に入りました」。秋山のフォークボールを逆らわずに捉えた打球は左中間を破る適時三塁打となった。続く西川も適時二塁打でこの回、一挙4得点。今季初対戦の秋山を一気に攻略した。

 九里が勝利への流れを導いた。先発・ジョンソンの後を受け、2―4の5回から登板し、この回をわずか5球で3者凡退。逆転直後の6回も3者凡退で終えた。7回以降はいずれも3連投となった一岡、今村、中崎が1イニングずつを零封。緒方監督も「九里が流れを切って、こちらに持ってきてくれた。リリーフ陣もゼロに抑え、勝ち切ることができました」と絶賛の働きだった。

 連覇は秒読み段階に入った。安部は「ここまで来たら、状態どうこうじゃない」と表情を引き締める。重圧を感じる必要はない。強い気持ちを持ち、あとは自分たちの野球をただ淡々とゴールまで貫くだけだ。(桜井 克也)

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2017年9月8日のニュース